第29 回東京国際映画祭が、10月25日(火)~11月 3 日(木・祝)に開催されます!
9つある部門の中で、去年新設部門として注目を集めた Japan Now 部門。
現在の日本を代表する 作品の数々を、映画祭独自の視点でセレクションする部門です。この部門を見れば、いまの日本映画を概観できると ともに、現在の日本が多面的に見えてきます。
また、気鋭の監督をピックアップし、特集上映を行うことでさらなる 飛躍を応援します。
今年は国内外で幅広く活躍し、アジアで絶大な人気を誇る日本を代表する岩井俊二監督を特集。
そして本日、「監督特集 岩井俊二」の上映ラインナップが決定致しました!
上映決定ラインナップ
『リップヴァンウィンクルの花嫁』
派遣教師の七海(黒木華)は、SNS 上で知り合った男性と結婚するが、義母に浮気 の罪を着せられて家を追い出されてしまう。その後、結婚式の代理出席を頼んだ安室 (綾野剛)から仕事を紹介され、そこで型破りな女性・真白(Cocco)と出会う。 キャスト: 黒木 華、綾野 剛、 Cocco
『Love Letter』
天国の恋人に向けて送った 1 通のラブレターがきっかけで、埋もれていたふたつの 恋が浮き彫りになっていく。一人二役を演じた中山美穂の演技と、岩井俊二監督の映 像美が融合した、淡く懐かしい感情を喚起する珠玉のラブストーリー キャスト:中山美穂、豊川悦司、酒井美紀、柏原 崇
『スワロウテイル』
むかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃。いつかのゴールドラッシュのような その街を移民たちは“円都(イェンタウン)”と呼んだ。でも日本人はこの名前を忌 み嫌い、逆に移民たちを“円盗(イェンタウン)”と呼んで蔑んだ。 キャスト:三上博史、 Chara、伊藤 歩、江口洋介
『ヴァンパイア』
男はある場所で“ゼリーフィッシュ”と名乗る女と待ち合わせた。見知らぬ者同士、 共に死のうとしている。「最後の一日を最高の日にしたい」というゼリーフィッシ ュに、その男“プルート”は、穏やかに死ねるある特別な方法を試すことを提案す る。「血を抜こう」。この男、サイモン・ウィリアムズにとって最も長い一日が始ま る。原作から脚本・監督・音楽・撮影・編集にいたる隅々にまで、まさに心血を注 ぎこんだ、岩井監督渾身の一作。
キャスト: ケヴィン・ゼガーズ、ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、蒼井 優
【野外上映作品】場所:六本木ヒルズアリーナ
『打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?』
小学生の典道(山崎裕太)、祐介(反田孝幸)、純一(小橋賢児)らは、花火を横から見る と丸いのか、平べったいのかという素朴な疑問を持ち、花火大会の夜その答えを見つ けに近くの灯台に行くことを計画する。一方、なずな(奥菜 恵)はその日、典道か祐 介のどちらかプールでの勝者とカ・ケ・オ・チすることを企てた...。
キャスト: 山崎裕太、奥菜 恵、反田孝幸、ランディ・ヘブンス、小橋賢児 桜木研仁、麻木久仁子
<上映作品の選定理由について> プログラミング・アドバイザー安藤紘平によるコメント
岩井俊二監督は、常に“日本の今”を生きる若い世代を寓話的に語りつつ、記憶、時間、社会といったものを彼独特の映像美学で表現す る稀有な作家です。その彼が、映画監督協会新人賞を受賞し華々しくデビューした作品が『打ち上げ花火、下から見るか?横から見る か?』。そして『Love Letter』は長編第一作目、誤送された恋文から始まる名作で、多くの映画祭で受賞、韓国や中国では未だに圧倒的 人気です。『スワロウテイル』は、円が世界で一番強かった時代を寓話的に描いた岩井監督らしい異色作。『ヴァンパイア』はこの世の果ての 恋物語。そして、最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』は寺山修司的美しいかくれんぼの物語。岩井ワールドを全て魅せます。
<岩井俊二監督プロフィール>
1963 年生まれ。1988 年よりドラマやミュージックビデオ、CF 等多方面の映像世界で活動を続け、その独特な映像は “岩井美学”と称され注目を浴びる。映画監督・小説家・作曲家など活動は多彩。監督作品は『打ち上げ花火、下から 見るか? 横から見るか?』(93)『Love Letter 』(95)『スワロウテイル』(96)『四月物語』(98)『リリイ・シュシュのすべ て』(01)『花とアリス』(04)海外にも活動を広げ、『New York, I Love You(3rd episode)』(09)『ヴァンパイア』(12)を 監督。2012 年復興支援ソング「花は咲く」の作詞を手がける。2015 年 2 月に初の長編アニメーション『花とアリス殺 人事件』が公開し、国内外で高い評価を得る。最新作は『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16)。
第29回東京国際映画祭 開催概要
■イベントタイトル:第29回東京国際映画祭
■開催期間:10 月 25 日(火)~11月 3 日(木・祝)
■会場:六本木ヒルズ、EX シアター六本木(港区)ほか都内の各劇場および施設・ホールを使用
■チケット発売 :10 月15日(土)より発売開始