チェ・ミンシクやイ・ビョンホンを起用してワシントンD.C.映画批評家協会賞、ヒューストン映画批評家協会賞、セントルイス映画批評家協会賞などにノミネートされるなど、海外でも話題になった2010年のスリラー映画『悪魔を見た』のキム・ジウン監督の新作『密偵』がこのほど韓国で公開され、公開初日にボックスオフィス1位にランクインした。
『密偵』は、キム・ジウン監督とソン・ガンホの四度目の共作としても注目されており、コン・ユやイ・ビョンホンといった人気俳優たちが共演する作品としても前評判が高かった。
現在、開催中のヴェネツィア国際映画祭とトロント国際映画祭でも上映されているこの作品、実はすでに来年2月に開催される第89回米アカデミー賞の外国語映画賞部門に韓国代表作品として出品されることが決まっている。
物語は1920年代末、日本の主要施設を破壊するために上海から京城に爆弾を搬入しようとする義烈団と、それを追う日本警察との間の暗闘と懐柔などの情景を臨場感満載に描いた内容になっている。
そして、この作品では日本の俳優が貴重な役で参加している。
その役者とは、韓国映画は2本目となる鶴見辰吾。日本でも。着実に名脇役として評価されている俳優だが、今回の映画では朝鮮総督府警務局部長ヒガシ役として重厚な存在感を示している。