2006 年渋谷で実際にあった事件をモチーフに、忍成修吾、派谷恵美が、ある「秘密」を抱えた夫婦を 演じる『ひかりをあててしぼる』が、11 月下旬ユーロスペースでの公開が決定しました!
『ひかりをあててしぼる』は、本作の監督でもある坂牧良太が、2011 年に同事件を基に、舞台化。夫婦の愛と憎悪のぶつ かりあいを観客が覗き観るような展開が話題になり、カルト的人気を博した。そして自らメガホンを取り映像化。
奇しくも事件から10 年目となる 2016 年に渋谷で公開となる。
主人公・谷中浩平役を演じるのは『リリィ・シュシュのすべて』や『ヘヴンズ ストーリー』など多くの映画で常に強い存在感 を放ってきた、忍成修吾。
妻・智美役に、『非バランス』のヒロインとして 10 代でデビューし、近年『渇き』や『くらげとあの 娘』などで大人の魅力を開花させた派谷恵美。
浩平の親友・巧役に舞台を中心に活躍中の永山たかしが、二人の間で 悩み苦しむ姿で新境地を見せている。
ストーリー
谷中浩平(忍成修吾)は、いわゆる普通のサラリーマン。
ある日、友人の巧(永山たかし)と合コンに参加、そこにいた美しい女・木下智美(派谷惠美)に一目惚れする。
浩平と智美は急接近し、やがて結婚することになる。当初は幸せな夫婦生活だった。しかし、虚栄心の強い智美は浩平を振り回すようになり、やがて二人の間に溝ができていく。
自由を奪われたくないので、できた子供も堕胎を選ぶ智美。人に羨ましいと言われる生活をするため、高級マンションに住む。その為に借金をする…。
智美に嫌われたくないと、必死に理想の夫を目指す浩平。
しかし、ついに溜まっていた不満が爆発、智美に暴力を振るうようになる。体中痣だらけになるほど暴力を受けつづける智美。しかし、智美もまた浩平に依存していき、逃げ出す事なく暴力を甘んじて受けつづける。そのことを密かに知った巧は、智美を助けようとするが、逆に二人の間でボロボロになっていく。そして彼らが迎えた結末は、他人から見れば悲劇的なものだったが、智美にとってはある意味、幸せとも言えるものだった……。
出演 忍成修吾 派谷恵美
桜井ユキ / Erina 江口亜衣子 川連廣明 真田幹也 / 永山たかし
坂牧良太 監督作品
脚本:宮崎大祐 坂牧良太
プロデューサー:古賀奏一郎 松江勇武 竹村喜美江
撮影監督:古屋幸一
照明:加藤大輔
録音:岩間翼
美術:大藤邦康
編集:坂牧良太
音楽:下石奈緒美
主題歌:小南泰葉/「白闇」(ユニバーサルミュージック合同会社)
配給宣伝:アルゴ・ピクチャーズ
2015 年/83 分/HD/日本
©2016 ひかりをあててしぼる製作委員会