日本人監督で真利子哲也監督『ディストラクション・ベイビーズ』がロカルノ映画祭”新進監督コンペティション部門”招待に!
現在日本で大ヒット公開中の『ディストラクション・ベイビーズ』(真利子哲也・監督/柳楽優弥・主演)が、今年で69回目を迎える、ヨーロッパを代表する国際映画祭「ロカルノ映画祭」の「新進監督コンペティション部門」(新人として2本目までの監督が選出)に正式招待されたことがわかった。
本作で商業デビューをした真利子哲也監督は、2011年にも自身の中編作品「NINIFUNI」で同映画祭の「オウトオブコンペ部門」に特別招待を受け、注目を集めました。
同映画祭のプログラムディレクターであるマーク・ペランソンは、「真利子哲也の二本目の長編映画である「ディストラクション・ベイビーズ」という衝撃作を、そして再び真利子哲也監督をロカルノ国際映画祭へ迎えられることに、我々は非常に興奮している。
主演の柳楽優弥さんの素晴らしい演技を筆頭に、本作は確固たる姿勢で日本社会の問題に真正面から向き合った唯一無二の映画だ。彼を直ちに日本でもっとも重要な映画作家のひとりとしての地位を確立させるその演出に、我々は大変感銘を受けた。」と熱いコメントを寄せています。
アーティスティック・ディレクターのカルロ・シャトリアンは「私は「ディストラクション・ベイビーズ」の二人の兄弟の衝撃的な物語に驚かされた。こんなにも違うはずの兄弟なのに、共に彷徨える魂であるように私には思えた。それ故この映画は暴力に関するものというより、むしろ心底愛情を必要としている世代を描く映画であると思わせる。」とコメントしました。
なお、映画祭公式記者会見映像でも、本作予告映像を流しフューチャーしています。
カルロ・シャトリアン氏メッセージ
今年、亡くなったアッバス・キアロスタミとマイケル・チミノへの畏敬のメッセージとともに真利子哲也監督の『ディストラクション・ベイビーズ』も映像で紹介されている。
真利子哲也監督コメント
「ロカルノ国際映画祭に選出されたことは自分にとって大きな出来事で、改めてこの映画を作ってよかったと思いました。この映画が海外でどのように観られるのか、今からとても楽しみです。
『ディストラクション・ベイビーズ』は、
テアトル新宿、シネマート新宿ほか全国で大ヒット公開中!
インターナショナルコンペ部門では、
日本から『バンコクナイツ』と『風に濡れた女』が選出!
また、インターナショナルコンペティションには、富田克也監督『バンコクナイツ』と既にシネフィルで記事になっている塩田明彦監督の新ロマンポルノ最新作『風に濡れた女』が選出されており17本の候補作でグランプリが争われることもわかった。
『バンコクナイツ』特報
『風に濡れた女』場面写真
その他日本監督作品は、神代辰巳監督のロマンポルノ代表作の1本である『恋人たちは濡れた』が映画の歴史部門に、日本の製作作品としてフィオナ・タン監督の『ASCENT 』がNew Horizons部門で上映されることがわかっている。