5月は映画界を代表する巨匠たちのリバイバル上映が空前の目白押し。

いずれもデジタル・リマスターや4K版での美しい映像を堪能することができる絶好の機会。映画ファンなら絶対にチェックしておきたい、映画史に刻まれた珠玉の作品たちをご紹介。

まずは、5月21日~はホウ・シャオシェン監督の80年代を代表する「青春シリーズ」の2作品『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』が公開。『冬冬の夏休み』は、思わずタイムスリップしてしまいそうな懐かしい風景と夏の瑞々しさがきらめく、さわやかな名作。

大人の世界を覗き見する子供たちの生き生きとした姿が実に微笑ましい。並ぶ『恋恋風塵』では余計な刺激や装飾を排した、まるでドキュメンタリーのように若者たちの人生を切り取っていく。何気ない風景、見慣れた生活のふとした瞬間の美しさを結晶化したかのような深い情感を呼び起こす傑作。

画像: 『冬冬の夏休み』

『冬冬の夏休み』

『冬冬の夏休み』
【STORY】小学校を卒業したトントンは、母が病気で入院したため、妹のティンティンとともに夏休みを田舎の祖父の家で過ごすことになる。祖父はとても厳格だったが、トントンは田舎の子供たちとすぐに仲良くなり、毎日思う存分遊んで過ごす。一方、妹ティンティンはなかなか仲間に加えてもらえず、兄たちにいたずらしたりの日々。やがて台北から父が迎えにくる……。

画像: 『恋恋風塵』

『恋恋風塵』

監督:ホウ・シャオシェン 
脚本:ジュー・ティエンウェン、ホウ・シャオシェン 
原作:ジュー・ティエンウェン
出演:ワン・チークァン、リー・ジュジェン、グー・ジュン、メイ・ファン、ヤン・ドゥチャン
台湾映画/1984年/台湾語/萬賽路影業公司製作/イーストマンカラー/98分/原題:冬冬的假期
©A MARBLE ROAD PRODUCTION, 1984 Taiwan

『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』5月21日(土)より、
渋谷ユーロスペースにて2週間限定公開後、全国順次ロードショー。

そして、ルキノ・ヴィスコンティも、エリック・ロメールも---

イタリア孤高の天才ルキノ・ヴィスコンティ没後40年を記念して、特集上映『ヴィスコンティと美しき男たち』が開催(5/14)。
シチリアの名門貴族の栄華と終焉を圧倒的スケールで描き出す『山猫』の4Kバージョンと、18歳で即位した美しくも孤独な王の狂気を描く『ルートヴィヒ』のデジタル・リマスター版を公開する。

「ヴィスコンティと美しき男たち~アラン・ドロンとヘルムート・バーガー~」
5月14日より東京・YEBISU GARDEN CINEMAにてロードショー。その後全国で順次公開。

画像: 『山猫』

『山猫』

さらに、ヌーベルバーグの巨匠エリック・ロメールの恋愛映画を、デジタル・リマスター版で特集上映(5/21)。
『海辺のポーリーヌ』『クレールの膝』『モード家の一夜』など8作品が目白押し。恋愛喜劇の巨匠が、可憐な少女たちをエロティックに描き、大人の女性の無垢さをウィットに富んだ会話劇で映し出していく、初夏にぴったりの恋物語だ。

「ロメールと女たち」は5月21日~6月10日角川シネマ有楽町で開催。

画像: 『海辺のポーリーヌ』

『海辺のポーリーヌ』

『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』5月21日(土)より、
渋谷ユーロスペースにて2週間限定公開後、全国順次ロードショー。

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