第29回東京国際映画祭で、日本映画をより世界へ!!!
2つの大きな日本映画特集が発表!細田守&岩井俊二
アニメーション特集:「映画監督 細田守の世界」
1つ目は今年のアニメーション特集として、長編アニメーション映画で日本の映画界を牽引し続ける映画監督、細田守さんを特集。
最新作『バケモノの子』(15)は、昨年公開された邦画のNO.1ヒットを記録、全世界約50ヵ国で劇場公開されています。内外の観客・批評家から圧倒的な支持を得る映画作家である細田監督の初期の貴重な作品から最新作までを紹介する初の大規模上映となります。
オリジナルモチーフで物語を紡ぎ、日本の今を活写しながら、新たな価値観を発信し続ける創作の軌跡を辿ります。
★氷川竜介(アニメ特撮研究家・明治大学大学院客員教授)氏コメント
細田守監督は、時代とともに成長する映画監督である。恋愛・結婚・子育て・家族と世界の観客すべてに届く普遍的なモチーフを採用し、アニメーションという《動く絵》だけが可能とする表現を駆使して、感情重視の物語をつむぎ出す。常に高みをめざし、芸術に新天地の《地図》を描こうとする作家・細田守。その真摯な姿勢と成長の軌跡を、改めてたどることで、その作家性に迫り、世界へ発信する機会に期待したい。
Japan Now部門:「監督特集 岩井俊二」
2つ目の特集は、近年の日本映画を振り返り、現在の日本を代表する作品の数々を、映画祭独自の視点でセレクションするJapan Now部門。
本部門では、今一番海外に発信したい監督を一人ピックアップして特集しています。今年は国内外で幅広く活躍し、アジアで絶大な人気を誇る日本を代表する映画監督、岩井俊二さんを特集。
ハリウッドやアニメーションなど新しい挑戦を経て、久しぶりに日本で手がけた実写最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』が注目を浴びている今年、改めて岩井監督の仕事を振り返ります。
★プログラミング・アドバイザー 安藤紘平(映画監督・早稲田大学名誉教授)氏コメント
「JAPAN NOW」のコンセプトは、「今日の日本映画を通じて、海外に“日本の今”とそこに在る美意識、文化を再認識してもらう」ことと、「それらを創造した監督たちを海外に紹介する」ことです。岩井俊二監督は、常に“日本の今”を生きる若い世代を寓話的に語りつつ、記憶、時間、空間、社会といったものを彼独特の映像美学で表現する稀有な作家です。新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』でも、日本の美意識を基調に、普遍的な世界観を創造し、世界を視野に入れた作家として今こそ海外にアピールすべき監督です。