4月21日(木)の早朝、ミュージシャン“プリンス”がミネソタの自宅で亡くなった。
今回の訃報を受け、1989年に日本初公開、2014年にリバイバル上映された1987年製作でプリンス自信が監督を務めたライブフィルム『プリンス / サイン・オブ・ザ・タイムズ』が、渋谷HUMAXシネマにて、4月30日(土)から5月7日(土)まで“劇場最高音響”にて緊急追悼上映されることが決定した。
料金は1,500円均一。なお、一番好きなプリンスのLP、CDを劇場に持参することによって料金が1,000円に割引される。
映画は1987年5月8日のストックホルム公演からスタートした「サイン・オブ・ザ・タイムズ・ツアー」の6月26日~28日オランダ・ロッテルダムと、最終公演となった6月29日ベルギー・アントワープの公演で撮影され、追加シーンはその後、ミネソタにあるプリンスのペイズリーパーク・スタジオで収録された。当ツアーがヨーロッパ・ツアーのみで来日は果たされなかった為、89年2月の日本公開時には劇場に数多くのプリンスファンが殺到した。
当初プリンスはこの映画の製作を予定していなかったが、ツアー開始早々からその音楽とパフォーマンス、更にはパーフェクトに計算されて作り上げたステージが絶賛されたため、急遽映画製作を企画し撮影機材が運び込まれ撮影されたという。
監督にはプリンス自身が当たり、単純なライヴ・フィルムではなく、冒頭と途中にダンサーやプリンス自身による寸劇を取り入れる事で、アルバムで展開していた世界観を更に掘り下げている。また、サウンドトラックのミックスはシーラ・Eが担当した。
80年代を驚異的な速度で駆け抜けていき、同い年のマイケル・ジャクソン、マドンナと並び正に時代の寵児となったプリンスの代表的なアルバムを、商業的な金字塔を打ち立てた「パープル・レイン」と、音楽的な金字塔となった「サイン・オブ・ザ・タイムズ」だとすれば、この映画は正にプリンスの音楽的昇華の瞬間をとらえた貴重な作品であると言えるだろう。
『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』
“劇場最高音響”にて追悼上映決定
日時:2016年4日30日(土)~5月7日(土)
連日20:40より
劇場:渋谷HUMAXシネマ
TEL. 03-3462-2539
劇場サイト:http://www.humax-cinema.co.jp
料金:1,500円均一
割引:あなたが一番好きなプリンスのLP、CDをご持参で料金1,000円に割引
<作品情報>
『プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ』
原題:SIGN ‘O’ THE TIMES
監督:プリンス
製作:ロバート・キャヴァロ、ジョセフ・ルファロー、スティーヴン・フラグノリ
撮影:ピーター・シンクレア
編集:ポール・カイヤット
出演:プリンス、キャット、シーラ・E、シーナ・イーストン、ドクター・フィンク ほか
1987年/84分/アメリカ/ビスタサイズ/BD上映 /5.1ch
配給:日販/提供:是空+ハピネット/宣伝:ビーズインターナショナル
公式サイト