近年急激な勢いでその市場を拡大し、いまや北米に続く世界第2位の映画市場にまで発展した中国だが、興行の水増しが問題化されている。
現在中国で公開中の『葉問3:師徒情』(イップ・マン3)は3200万元(約5億5000万円)が水増しされ、ついには配給会社に1カ月間の業務停止が言い渡される事態となった。
また、昨年中国で公開された映画では、45億元(約775億円)が不当に興行収入を稼いだと伝えられており、その中には当時の中国映画史上最大のヒットを記録して話題となった『モンスター・ハント』や台湾映画『我的少女時代』なども含まれており、国産映画の8割が不当な手法で稼いだとされる。
手書きや再利用したチケットを使用し、販売システムを通さないやり方で観客を映画館へ入場させるなど、様々な手法で不当販売は行われており、その売り上げは税金逃れや配給会社への分配にも反映されないとのこと。