柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎の剥き出しの狂気がぶつかり合う
『ディストラクション・ベイビーズ』予告編が公開!!!
剥き出しの魂が沸騰する。路上でいきなり見知らぬ人間に殴りかかり、ストリート・ファイトを繰り返す野獣のような若者。その異形のオーラとカリスマ性に惹きつけられ、共に凶行に及んでいく“恐るべき子供たち”――。脳髄がくらくらする衝撃、まさにこの映画自体が事件。日本から世界を震撼させる鮮烈な青春映画の登場だ。監督は新鋭ながらすでに高い評価を得る鬼才・真利子哲也。『極東のマンション』など初期の自主映画で伝説を作り、東京藝術大学大学院の修了作品『イエローキッド』がロードショー公開。大ブレイク直前のももいろクローバーが出演した怪作『NINIFUNI』はロカルノ(スイス)やロッテルダム(オランダ)の国際映画祭で特別上映されるなど、そのエッジーな作風に国内外で中毒者が続出。若くしてカルト的人気を誇る日本映画界の最終兵器だ。映画の舞台は愛媛県松山市。中心部の街の商店街や三津浜にある造船所など、オールロケーションで撮影された。本作は真利子監督が、松山に足を運び風土や実際の住民たちからインスパイアされたものが大きく、映画と土地は切り離せない。また現代の若者たちの乾いた暴力に対比されるものとして、松山の伝統的な喧嘩神輿として知られる秋祭りが配されている。現実の社会や人間模様をクールに見据える視座を土台としつつ、寓話的な想像力でジャンプした。これはリアリズムを軸とした観る者に得も言われぬ感情を呼び覚ます異端のフェアリーテイル(おとぎ話)でもあるのだ。
この予告編でも流れる音楽は、ZAZEN BOYSの向井秀徳がジャズ・ミュージシャンらとの特別編成で新たに手がけたもの。エンディング・テーマ曲「約束」も制作。
この映画には言い訳が無い。この痛みに理由がない。混乱を恐れていない。とにかく、強い。
こんな日本映画をずっと待っていた。また新しい何かが始まる気がする。この映画に音楽として参加させてもらったことを私は光栄に思う。
映画『ディストラクション・ベイビーズ』
監督・脚本:真利子哲也
脚本:喜安浩平
音楽:向井秀徳
柳楽優弥 菅田将暉 小松菜奈 村上虹郎 池松壮亮 北村匠海 三浦誠己 でんでん
(c)2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会