吉永小百合主演の映画「天国の駅」(84年)などで知られる映画監督の出目昌伸(でめ・まさのぶ)さんが13日、膵臓(すいぞう)がんのため都内の病院で死去した。83歳だった。
1932年滋賀県生まれ。早大卒。1957年に東宝入社。黒澤明、古澤憲吾らの助監督を務める。
1968年、内藤洋子主演の『年ごろ』で監督にデビューその後、『俺たちの荒野』、『卒業旅行』を監督する。
東宝退社後、東映で吉永小百合主演による『天国の駅』『玄海つれづれ節』、織田裕二、仲村トオル、風間トオルらによる映画『きけ、わだつみの声』、岩下志麻と吉永小百合の2大女優初競演となった『霧の子午線』など、大作映画を次々と手がけた。
遺作となった長編映画『バルトの楽園』