映画『イット・フォローズ(原題: It Follows)』

捕まった者に死が訪れる謎の存在=「それ」に付け狙われた女性の恐怖を描いたホラー。

画像: 映画『イット・フォローズ(原題: It Follows)』

低予算ながら斬新なアイデアで2014年のカンヌ映画祭はじめ各国の映画祭で高い評価を獲得し、クエンティン・タランティーノからも称賛された。全米でも話題を集め、全米4館のスタートから1,600館にまで上映劇場を増やした。

ある男との性行為を機に、他者には見えない異形を目にするようになってしまった女性に待ち受ける運命を見つめる。本作が長編2作目となる新鋭デヴィッド・ロバート・ミッチェルが監督・脚本を手がけた。
『ザ・ゲスト』などのマイカ・モンロー、 テレビドラマ『リベンジ』シリーズなどのダニエル・ゾヴァットらが出演。

独創的で異様な怪現象の設定に加え、次々とヒロインの前に現れる異形の姿も鮮烈。
これね、日本人が好きなタイプのホラーじゃないかしらね。
血がドバーってのもないし、突然の爆音にビックリもないし、ただただ得体の知れない何かが付きまとってくるというヒタヒタとコワい感じというか、ジワジワと来る感じというか。エロもグロも控え目でね。大胆な仕掛けも全然ない…。発想はとても面白くて新鮮だけれど、B級ホラー(と言って良いよね?)なのでストーリーがチープなのかな。そのせいかのめり込むことができず、ボクは客観視…。憑かれた本人とその周囲では緊迫感が全然違うんだなあという見せ方はとても上手なんだけれど、一方でそこにシュールさ(?)や滑稽さ(?)も感じたり…。
色めや質感、カメラワークといった画面作りはとても素晴らしいし、一昔前な感じのする音楽も効果的に使われていて癖になってくる。マイカ・モンローはこんな感じのセクシーな女性の役が似合うね。
考えてみれば、オトナはほとんど出てこなかったり、セックスに対する好奇心や罪悪感など思春期の葛藤だったり、ティーンエイジャーがメインターゲットなのかも…。観終わってみれば、ボクにはどこか甘酸っぱい青春映画に見えなくもなかったかな…。フリーパスあるのでもっかい観るかなあ。
とはいえ、夜道を 1人で歩くの、ちと怖いんですけどー(笑)。

シネフィル映画短評 あまぴぃ

映画『イット・フォローズ』予告編

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