第68回カンヌ国際映画祭コンペティション初出品にしながらグランプリを獲得した注目の作品『サウルの息子』が、各国の映画祭で話題となっている事は、シネフィルでも取り上げてきたが、今度は先日発表された第73回ゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞候補となった。
すでに、多くの映画祭での外国語映画での受賞を重ねており、GG賞で受賞、そしてアカデミー賞もと、すでに取り沙汰されている。
同作は1944年、アウシュビッツ収容所で同胞のユダヤ人の死体処理に従事した特殊部隊ゾンダーコマンドにフォーカスを当てて描かれた作品だ。
メガホンを取ったネメシュ・ラースロー監督は、サバイバルやヒーローのストーリーとして作られてきた収容所の映画に抗うメッセージが込めて製作に挑んだという。
映画祭を席巻中の注目作『サウルの息子』は2016年1月23日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開となる。