「LuckyHouse のポートフォリオ」5
『アクトレス〜女たちの舞台〜』のクロエ・グレース・モレッツ
1997年2月10日、ジョージア州アトランタで形成外科医の父と看護師の母の間に、5人兄弟の末っ子として生まれたクロエ・グレース・モレッツ(兄が4人!)。
5歳から子役モデルとして活動を始め、2004年のTVドラマ「堕ちた弁護士」で演技に初挑戦した彼女は、翌2005年のリメイク版『悪魔の棲む家』で本格的なスクリーンデビューを果たす。
以降、『ビッグママ・ハウス2』(06年)、『早熟のアイオワ』(08年)、『(500)日のサマー』(09年)と着実に実績を重ね、2010年のスーパーヒーロー映画『キック・アス』で大ブレイク! 意表をつくハイクラスのアクションで悪党を倒しまくるヒットガール役を好演し、新人に与えられる映画賞を総ナメにする。
その後も、『モールス』(10年)、『ヒューゴの不思議な発明』(11年)、『ダーク・シャドウ』(12年)、『キャリー』(13年)、『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(13年)、『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』(14年)と、次々に話題作に出演し、ハリウッドの若手トップ女優としての地位を確立した。
その才能の豊かさでメジャー、インディペンデントを問わず引く手あまたとなった彼女が、実像とは大きくかけ離れた役に挑み、スキャンダルまみれの奔放なスター女優を好演した最新出演作『アクトレス〜女たちの舞台〜』が、10月24日に公開される。
艶やかな女優3人が演技の火花を散らす『アクトレス〜女たちの舞台〜』
華やかな世界で生きてきた熟年の大女優マリア(ジュリエット・ビノシュ)の孤独と葛藤を、彼女に忠実なマネージャー(クリステン・スチュワート)と、共演相手となる人気若手女優ジョアン(クロエ・グレース・モレッツ)との関係を通して描いた『アクトレス〜女たちの舞台〜』は、フランスの鬼才オリヴィエ・アサイヤスが脚本&監督した英語作品(フランス・スイス・ドイツ合作)だ。
本作がワールドプレミアされた昨年のカンヌ国際映画祭の公式記者会見に登壇したクロエ・グレース・モレッツは、尊敬する女優ジュリエット・ビノシュと共演できたことの喜びを述べた上で、「とにかく楽しかったの! ジョアンが出演したハリウッドの大作っぽいSF映画のシーンが登場するんだけど、それを演じられたことも凄く面白い体験だったわ。で、その映画を観たクリステンとジュリエットが散々腐さしながら盛り上がるシーンが最高なのよ」とコメントした。
クロエ・グレース・モレッツが、タイプの全く異なる有名女優2人と堂々と渡りあう『アクトレス〜女たちの舞台〜』は心理ドラマの秀作で、スイスの大自然を捉えた圧倒的映像美やシャネルの特別協力による衣装、そして壮大なクラシック音楽と、見どころ&聴きどころが満載である。
(Text by Yoko KIKKA)