映画『世界で一番いとしい君へ(原題: My Brilliant Life)』

韓国の人気作家キム・エランの小説「どきどき僕の人生」を映画化した心温まる人間ドラマ。
急速に老いる早老症を患い17歳を目前に80歳の身体年齢を持つ年老いた息子と、17歳で親となった若い夫婦が互いに支え合って明るく逞しく生きていく姿を描き出す。

画像: 映画『世界で一番いとしい君へ(原題: My Brilliant Life)』

メガホンを取るのは『スキャンダル』『多細胞少女』『裏話 監督が狂いました』などのイ・ジェヨン。
難病の息子を抱える若き両親を『超能力者』『群盗』などのカン・ドンウォンと『秋の童話』『グランド・マスター』などのソン・ヘギョが熱演する。他にチョ・ソンモク、ペク・イルソプらが共演。

いやぁ、わかってるんだけどね…。しかも韓国映画だからね。泣かせるためのシーンが続くしね。わかってるのにね、泣かされたや…、いや、わかってるからこそ、泣いた、泣いた…。

家族愛をとても丁寧に描いてるから余計にね…。テンポも軽快で良いんだよね。
しかも難病モノ特有の深刻さや悲劇さ、ドラマティックな展開(いわゆるお涙頂戴モノ)になっていなくて、ユーモアたっぷり、詩的っぽいところやロマンティックな展開などもあってうまい具合にジワジワと心温まっていくんだ。

難しい少年を演じたチョ・ソンモクの演技が素晴らしいね。そして子供以上に子供な父親を感情豊かに演じたカン・ドンウォンも適役だろう。そして母親役のソン・ヘギョは優しく大きな愛で2人を包んで温かい。ボク的には優しく応援する近所のおじさんを演じたペク・イルソプの飄々とした演技が良かったなあ。

こんな両親と隣人に囲まれれば人間的に素晴らしい子供にもなるわな、と少年の明るさや聡明さに妙に納得したりして…。
韓国の風景も美しく、主張し過ぎない音楽も優しくて良かった。どうにもならない状況でも幸せでいようとする家族の姿に感動し、子供によって親は親になっていくんだなあなんて改めて思った。
気持ち良い涙を流せる作品。

シネフィル編集部 あまぴぃ

世界で一番いとしい君へ

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