『マッドマックス 怒りのデス・ロード(原題: Mad Max: Fury Road)』IMAX 3D
荒廃した近未来を舞台に妻子を暴走族に殺された男の壮絶な復讐劇を描き、主演のメル・ギブソンの出世作となった『マッドマックス』(79年)のシリーズ第4弾。
85年の『マッドマックス サンダードーム』以来30年ぶりの新作となり、同シリーズの生みの親であるジョージ・ミラーが過去3作同様に監督・脚本を担当。
過去3作でメル・ギブソンが扮した主人公を新たに『ダークナイトライジング』『インセプション』などのトム・ハーディが受け継ぐ。
共演にはオスカー女優シャーリーズ・セロン、『ウォーム・ボディーズ』などのニコラス・ホルト、1作目で暴走族のボスを演じたヒュー・キース・バーンら多彩な顔ぶれが集結。
おお、焼き直しでも懐かしみでもない!!
あの暴力と狂気の世界が完全復活だ!!
いや、超〜リブートだ!!
ミラー監督すげえ、70歳でこれかよ!!
もうね、最初から最後まで怒濤のアクション。
ストーリーはシンプル、登場人物は無口でただただひたすら何もない砂漠でのカーチェイスが続くの。全く途切れない、疾走しながらの攻防。カーチェイスにはチキチキマシンばりのクルマやバイクが続々登場して男のコ的には大興奮。
巨大スピーカーを積んだトラックで大音量で火炎放射器付きギターを搔き鳴らすとかヤマアラシカーで体当たりとかチェーンソー振り回しながら棒高跳び風に襲いかかるとか狂ってて最高。
どんどんどんどん次々次々とアクション(?) 刺激(?)が繰り出されて全く飽きることがない。
これはもうね、映画というか、“体験”ですよ、“体験”、120分間の衝撃ですよ。
衣裳やメカのデザインも素晴らしく、カメラワークやカット含め細かいところまで良く考えられた映像は美しく、質感も素晴らしく(砂漠の中を走ってるだけなのに…)、音楽も最高に盛り上げてくる。女性たちもみんな美しい。シャーリーズ・セロンも美しいわ、貫禄タップリだわ、最高。トム・ハーディも寡黙だわ、声小さいわ、すごくキャラを表現してるよね。
ちゃんとテーマである“居場所”を探してるしね。背景も物語もないので何も考える必要はなく、ただ感じたい、全シーンがクライマックスの体験、体感作品。大興奮間違いなし。
シネフィル編集部 あまぴぃ