映画『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』
ソウルミュージック界のレジェンド、ジェームス・ブラウンの伝記ドラマ。
類いまれな音楽的才能に恵まれ、ミュージックシーンに新風を巻き起こした彼の軌跡を追う。
監督は『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のテイト・テイラー。
『42~世界を変えた男~』などのチャドウィック・ボーズマンが主演を務め、ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーがプロデューサなどに名を連ねている。
白熱のライブシーンはもちろん、JBに成り切ったチャドウィックの熱演も見もの。
いやあ、とにかくファンクでソウルだよ!! コッテリ濃厚濃密な139分、全くダレることなくドラマチックな人生とワイルドな顔、ファンクなボーカル、キレキレのダンス、そして魂の物語に酔いしれた。
盟友ボビー・バードとの友情を軸にした演出が良いね。
晩年から始まってフラッシュバックで幼少期や全盛期と時系列がバラバラな構成・脚本・演出は好き嫌い分かれそうだけれどテンポや躍動感を与えてて見事と言えるんじゃないかしら。
時代の空気感も大切にしていて特にキング牧師暗殺翌日のボストン公演の緊迫感はすごいや…。
カメラ目線でボクら観客に直接語りかける演出はどうなんだろう? ボクはちょっと興醒めしちゃうんだけど…。チャドウィックはライブこそJB本人の録音らしいけれど、グルーヴたっぷりのトーク、シャウト、キレキレのダンスに股割りと演技というよりも熱いハートで本人そのものだったね。
マネージャ役がダン・エイクロイドっていうキャスティングも心憎いね…。
ラストもグッと来た。自分を信じ戦い続けたJBが眩しかった。
気持ち良い作品。躍動感溢れるノリノリのライブシーンも多いので是非とも劇場で観るべき!!
「ゲロッパ!!」。
シネフィル編集部 あまぴぃ