人気ロックバンド「RADWIMPS」のボーカル&ギターの野田洋次郎主演映画『トイレのピエタ』。ミュージシャンの彼が、この映画への出演することへの思いを語った。
「基本、日常は残酷」と呟いた野田。大切なものが、時には残酷に自分を傷つけることがある。「僕も音楽が大嫌いになるし、自分の身を守ってくれたり愛してくれるものが、自分の心を削ることって、誰にでもあると思う」。しかし、そのことこそが、なくてはならない感情だと野田は力説する。
「嫌いになったり憎んだりしたことがないものって、本当は好きじゃないんだと思う。例えば、喧嘩をしないカップルって僕は信じられない。お互いの中にある大事なものを分かって欲しいと思ってぶつかる。喧嘩ってネガティブなエネルギーじゃなく、次に向かうステップだと思うんです。憎めば憎むほど、愛しているんだなって逆説的に捉えてしまうんです」。