実在の住職による体験記を映画化した「ボクは坊さん。」が、10月に公開されることがわかった。
原作はコピーライターである糸井重里氏が編集長を務める「ほぼ日刊イトイ新聞」での人気連載が書籍化されたものである。
公開されたビジュアルには監督・キャストの情報はないが、『ALWAYS 三丁目の夕日』で知られる制作プロダクションのROBOTが手掛ける笑いあり、涙ありのヒューマンドラマとなることだろう。
原作は、書店員の仕事を辞め、24歳で愛媛県今治市にある四国八十八カ所霊場の第57番礼所・栄福寺で住職になった白川密成氏の体験記。2001年から08年まで、糸井重里氏が編集長を務める「ほぼ日刊イトイ新聞」に「坊さん。 57番札所24歳住職7転8起の日々。」として231回にわたり連載され、1日140万PVを誇った一連の文章を1冊にまとめ、10年に「ボクは坊さん。」(ミシマ社刊)として出版された。「コメディドラマを見るように読んで欲しい」という思いで書かれた体験記で、身近なのにあまり知ることのない、お坊さん生活の様々なエピソードがつづられている。
そんな原作を映画化する「ボクは坊さん。」では、僧侶とはいえ普通の人間でもあるお坊さんが時には悩み、人生につまずく様子を、笑って泣けて心いやされるエンタテインメント作品として描いていく。
白川氏が住職を務める栄福寺は、弘法大師(空海)の開いた高野山真言宗の寺院。今年は高野山開創1200年という記念の年でもあり、高野山限定のチラシも配布。