映画『フォーカス』
ウィル・スミス扮するスゴ腕詐欺師と彼から詐欺師の全てを学んだ美人詐欺師が世界の大富豪を巻き込み壮絶な騙し合いを繰り広げるクライムサスペンス。
男を手玉に取る女詐欺師に成長した主人公の元恋人を『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などのマーゴット・ロビーが演じる。
監督・脚本は『ラブ・アゲイン』などのグレン・フィカーラとジョン・レクア。
スリのプロとして有名なアポロ・ロビンスが演出した詐欺師たちの巧妙な手さばきも見どころ。
ん? クライムサスペンスだけれどもラブコメ!? ラブコメの監督だからね〜人間行動学や心理学に基づいた多彩な詐欺テクニックがまるでハウツーもののように紹介されるんだけれどね、もうね、イベントや人混みには行きたくないやって思っちゃう…。
物語的には二転三転、何度も何度も騙されて、結末は騙されたことに快感すら覚えるほどだよ。テンポも良いし、前半の流れるような連携プレーがまるでスポーツのような詐欺シーンにはワクワクするし、全然飽きることなく、グイグイ引き込まれてドキドキハラハラ。
脚本や演出的に巧いなあと思ったのが、ボクらをマーゴット・ロビーに感情移入(?)共感(?)させながら、詐欺のテクニックや心構えを学ばせて、主人公を騙したり、主人公に騙されたりしたことかな。ヒネリ効き過ぎ〜。ボクもすっかり詐欺師になったつもりだったのにさ…。見事に騙されてさ…。あはは。この仕掛けはさすがだよね。まあボクらの“フォーカス(視線)”を操ったわけだよね。おまけに詐欺師とカモしか出てこないし…。
ウィル・スミスは饒舌でカワイイんだけれど、今回はマーゴット・ロビーが超〜セクシーでキュートでもう釘付けですわ。あんな小悪魔ならすすんで騙されたいです、ボク。
アドリアン・マルティネスの存在も絶妙でクスックスッて笑えたなあ。
映像もゴージャスで音楽もイケイケ。細かいこと考えずに気楽に楽しめる作品。オススメ!!
シネフィル編集部 あまぴぃ