映画『ジュピター(原題: Jupiter Ascending)』。
ラナ&アンディ・ウォシャウスキー姉弟が監督と脚本を務め、『マトリックス』シリーズ以来初のオリジナルストーリーで挑むSFアクション。
知能の高い異星人に統制された地球を舞台に唯一無二の存在である地球人の女性と、彼女を守る使命を負った男の壮大な体験を活写する。

画像: シネフィル映画短評 第20回 『ジュピター』(原題: Jupiter Ascending)

主演は『ホワイトハウス・ダウン』などのチャニング・テイタムと『ブラック・スワン』などのミラ・クニス。
共演に『博士と彼女のセオリー』でアカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインら。
荘厳な世界観に圧倒される。
ツッコミドコロ満載だけれど…どうかな? もう“ウォシャウスキー(姉弟)もの”というジャンルにしちゃおうよ。SF的スペースオペラ的シンデレラだね。
内容的には中ニ病的物語を大風呂敷拡げて包みました、そして細かいところにはこだわりました、といったところかな。
盛り込み過ぎなんだろうけれど、説明不足で状況がわかりづらかったり、キャラは造形も含めて物足りなかったり…。映像はすごいよ。
もうボクの眼や脳では処理しきれないレベル。特盛り感満載!!
特に序盤のシカゴの空中戦での“反重力ブーツ”でのアクションなんてグルーヴ感たっぷりで興奮した。
跳ぶ、走る、飛ぶの縦横無尽感で一体どうやって撮影したんだろ? と思うほど。
セットや宇宙船はじめメカのデザインも素晴らしいし、スチームパンク的な要素を感じる物もあったりして良いんだよね。透明なクリーチャーとかも良かった。
クライマックスのスペースシップ同士の大空中戦も興奮したね。

ミラ・クニスのコメディエンヌっぷりが全体的に薄らとユーモアを漂わせててきっとそれで正解なんだと思う。ウェディングドレス姿は良かったなあ。
テイタムとのラブストーリーもなかなか一線を越えない感じがかえってエロティック…(笑)。え? もしかしてラブコメ映画だったの!? と思ったほどよ。
他にも良い役者いっぱい出てるんだけれどね…。
もったいないような…。あ、役所でたらい回しにされるシーンには笑ったなあ。
迫力ある映像を楽しむ(だけの)作品。

シネフィル編集部 あまぴぃ

映画『ジュピター』予告編【HD】2015年3月28日公開

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