日本ではあまり紹介されたことがないが、
間違いなく、今世界映画の、最先端を行く監督の一人であるのは、
アルゼンチンの映画監督、リサンドロ・アロンソ(Lisandro Alonso)
だ。
その、リサンドロ・アロンソ(Lisandro Alonso)監督の、
最新作「Jauja」を見て、
私は、2015年の香港国際映画祭を締めくくった。
「Los muertos」からずっと、彼のファンだったが、
大胆さとシンプルさが、同時に共存する最新作「Jauja」が、
映画の新しい可能性をみせてくれただけではなくて、
映画がますます迷宮になっていく、という、
今の世界を読み解く力も、あわせ持つということに、
あらためて気付かされた。
林 家威:映画監督。『恋するミナミ』他。目下、新作を製作中。