©2023『1秒先の彼』製作委員会

山下敦弘
映画監督。大阪芸術大学卒業制作の『どんてん生活』(99)が内外で評判を呼び、脚本向井康介とのコンビによる“ダメ男三部作”『ばかのハコ船』(03)、『リアリズムの宿』(04)へと繋がり「日本のアキ・カウリスマキ」とも称される。『リンダ リンダ リンダ』(05)がスマッシュヒットを飛ばし、続く『天然コケッコー』(07)では報知映画賞監督賞、毎日映画コンクール日本映画優秀賞等を受賞、高評価を得て新人の岡田将生を輝かせた。以降『マイ・バック・ページ』(11)、『苦役列車』(12)、『もらとりあむタマ子』(13)、『味園ユニバース』(15)、『オーバー・フェンス』(16)とキャリアを順調に積み重ね、作家性と娯楽性とを兼ね備えた作風を確立してゆく。『ハード・コア』(18)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。近々ではAmazon Studio/Modern Love Tokyoの配信ドラマ第5話「最悪のデートが最高になったわけ」(22)も手がけている。宮藤官九郎氏とは『ぼくのおじさん』(16)や野木亜紀子脚本の連続ドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」(20)での助演、大河ドラマ「いだてん〜東京オリンピック噺〜」での山下敦弘出演と控えめなコラボこそあるも監督と脚本家という立場で四つに組むのは初。待機作に和山やま原作、野木亜紀子脚本による『カラオケ行こ!』、ロトスコープアニメーション映画『化け猫あんずちゃん』(共同監督・久野遥子)、その他がある。

高田亮
脚本家。『婚前特急』(11/前田弘二監督との共同脚本)で劇場映画脚本家デビュー。『そこのみにて光輝く』(14/呉美保監督)でキネマ旬報ベスト・テン脚本賞、ヨコハマ映画祭脚本賞を受賞。その他の作品に『さよなら渓谷』(13/大森立嗣監督との共同脚本)『きみはいい子』(15/呉美保監督)『オーバー・フェンス』(16/山下敦弘監督)『セーラー服と機関銃―卒業―』(16/前田弘二監督)『武曲MUKOKU』(17/熊切和嘉監督)『猫は抱くもの』(18/犬童一心監督)『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(20/京極尚彦監督)『裏アカ』(21/加藤卓哉監督)『まともじゃないのは君も一緒』(21/前田弘二監督)『ボクたちはみんな大人になれなかった』(21/森義仁監督)『死刑にいたる病』(22/白石和彌監督)『グッバイ・クルエル・ワールド』(22/大森立嗣監督)『夜、鳥たちが啼く』(22/城定秀夫監督)『こいびとのみつけかた』(23/前田弘二監督)などがある。
テレビドラマでは、連続ドラマW『グーグーだって猫である』(14/犬童一心監督)、連続ドラマW『60誤判対策室』(18/熊切和嘉監督)、NHKスペシャル『詐欺の子』(19/川上剛監督)、信州発地域ドラマ『ピンボケの家族』(20/木村優希監督)、土曜ドラマ『空白を満たしなさい』(22/柴田岳志・黛りんたろう監督)などがある。他に携帯ドラマ「午前3時の無法地帯」(13/山下敦弘・今泉力哉監督)、短編ドラマ「Idle Time」(19/山下敦弘監督)等。

根岸洋之
製作。1990年、森崎東監督のドラマ「離婚・恐婚・連婚」でデビュー。主な作品に塩田明彦監督『月光の囁き』(99)、『害虫』(02)、『さよならくちびる』(19)、高橋洋脚本の「インフェルノ蹂躙」(97/北川篤也監督)、山下敦弘監督『リンダ リンダ リンダ』(06)、『天然コケッコー』(07)、『苦役列車』(12)、『もらとりあむタマ子』(13)、前田弘二監督、高田亮脚本の『婚前特急』(11)、『まともじゃないのは君も一緒』(21)、携帯ドラマ「午前3時の無法地帯」(13)、連続ドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」(20)等がある。他に『TOKYO!』(08)の製作(ミシェル・ゴンドリー監督「インテリア・デザイン」制作も)、短編に「幽霊の棲む旅館」(92/中田秀夫監督)、「シャボン玉」(10/瀬田なつき監督)、「約束」(11/塩田明彦監督)、高田亮脚本の「Rock’n Roll」(19/片山慎三監督)、沖田修一監督・脚本の「ファミリータイプ(Family plot)」(19 クレルモンフェラン国際短編映画祭でスペシャルメンション)等。最新作は『1秒先の彼』主題歌、幾田りらの「P.S.」MV(23/大畑創監督)。待機作に現在製作中のアニメ映画『化け猫あんずちゃん』(山下敦弘、久野遥子監督)等。