岡本かの子の傑作小説を映画化した『越年 Lovers』の本ポスタービジュアルが解禁となり、合わせて山形と仙台の先行公開日が12月18日(金)に決定。

本作は、雪に包まれた日本の山形、台湾の首都・台北と彰化(しょうか)県の海辺の町、そしてマレーシア・クアラルンプールの魅力的な3つの地で紡がれる恋の物語。
監督が山形の雪と桜にインスパイアされ撮影が決まったという日本パートでは、久しぶりに帰郷する主人公・寛一(ひろかず)を同県山辺町出身の峯田和伸(銀杏BOYZ)が演じる。寛一の幼なじみで初恋相手の碧(あおい)を演じるのは山形市出身の橋本マナミ。美しい山形の雪景色の中で数十年ぶりに再会する寛一と碧の物語のほか、本作では台湾とマレーシアも舞台となり、それぞれの街で素直になれない恋心たちが描かれ、台湾パートには“ピピ”の愛称で日本でも活躍するヤオ・アイニンが出演している。海外でも人気の岡本かの子の短編小説集に感銘を受けた台湾の実力派女性映画監督グオ・チェンディ(郭珍弟)が脚本・監督を務め、ノスタルジ ーと旅情を誘う映像美で紡いだ。同じ越年の風景でも北国・山形のマイナス20°C の雪景と30°Cを越す灼熱のクアラルンプールとの稀有なコントラストが映し出された本作について、「それは、時に冷め、時に熱を帯びる愛情のプロセスのようでもあった」とグオ監督は語る。

昨年11月に行われた第15回山形国際ムービーフェスティバル2019で初めて本作がお披露目された際には、多くの地元ファンが会場を埋め尽くし満席となり、地元ファンから多くの称賛を受けた。
今回、原作ともなっている岡本かの子の小説「老妓抄」を読む橋本と、その隣でギターを弾く峯田が映る本ポスタービジュアルが解禁。

©2019 映画「越年」パートナーズ

シェルのような形のソファや橋本の背後に映る床の間のような建具、あたたかな光が差し込む格子の窓からは、ノスタルジーな雰囲気が漂い、映画の世界観を表している。またステンドグラスのように散り散りに並べられた不揃いのカットからは、日本、台湾、マレーシアのそれぞれの場所で素直になれない大人たちのもどかしい思いを表現。 さらに優しいタッチで描かれた「カメラ」、「ラジカセ」、「提灯」などは、3つの物語のモチーフであり、彼らの恋模様にますます期待が高まる。淡いパステルカラーが「こんな恋でもいいかもしれない」と背中を押してくれる優しいポスタービジュアルとなっている。
愛に生きた作家・岡本かの子が紡いだ傑作小説をもとに、恋だけが人生じゃないけれど、こんな恋があってもいいと思わせてくれる、オトナ女子が共感せずにはいられない本作に、ぜひご期待あれ。

《SYNOPSIS》

越年―新しい年を迎える瞬間の高揚はどこから来るのだろう。きっとそれは、新しいことが始まることへの希望。いきなり男にビンタをされたシャオラン、初恋の相手に会うために十数年ぶりに帰郷した寛一、亡き母の家を片付けるモーリー。日本、台湾、マレーシアの年越しの風景を舞台に、不器用な3組が織りなす物語。 台湾・アカデミー賞受賞(金馬奨)監督のグオ・チュンディ(郭珍弟)が愛に生きた作家・岡本かの子が紡いだ傑作小説をもとに、素直になれずにこじれた恋心たちを描く。恋だけが人生じゃない。けれど、こんな恋があってもいいと思わせてくれる恋の物語。年を越えたら、新しい人生に出会えるかもしれない。

出演:峯田和伸、橋本マナミ、ヤオ・アイニン(ピピ)、オスカー・チュウ(邱志宇)、ユー・ペイチェン(余佩真)、ウー・ホンシュウ(呉宏修)、菜 葉 菜、吉村和彬、岡野一平、結城貴史

原作:岡本かの子「越年 岡本かの子恋愛小説集」(角川文庫)/「老妓抄」(新潮文庫)
監督・脚本:グオ・チェンディ(郭珍弟)
プロデューサー:片原朋子、吉村和文、饒紫娟、陳世庸
撮影監督:周以文
美術:陳炫劭、遠藤雄一郎
VFX:嚴振欽
照明:譚凱富
衣裳指導:黃中觀、宮本まさ江
サウンドデザイン:羅頌策
編集:陳博文
音楽:トマ・フォゲンヌ
助監督:吳怡靜、大野伸介
製作:ジェイアンドケイ・エンタテインメント、ダイバーシティメディア、花千樹電影有限公司、現代電影沖印股份有限公司、台北市電影委員會、 (財)台北市文化基金會、臺北市文化局、臺北市政府
協力:彰化縣、山形県、山形フィルムコミッション
配給・宣伝:ギグリーボックス
後援:台北駐日経済文化代表処
2019年/台湾・日本/116 分/中国語、日本語/シネマスコープ
©2019 映画「越年」パートナーズ

12月18日(金) 山形・仙台先行公開