1960年、カンヌ国際映画祭からアニメーション部門を独立させる形で創設され、歴史ある世界最高峰のアニメの映画祭と言える第57回アヌシー国際アニメーションフェスティバル(6月12日-17日)の各賞が公式サイトなどで発表になりました。
今年は日本勢が大活躍。
グランプリとなるクリスタル賞には湯浅政明監督『夜明けを告げるルーのうた』が受賞し、それに続く審査員賞は片渕須直監督の『この世界の片隅に』が選ばれました。
また、短編部門での受賞はなかったものの、シネフィルでもおなじみの冠木佐和子監督が、卒業制作部門 (Films de fin d'études)でやはり、グランプリに続く審査員賞を受賞しました。
アヌシー国際アニメーションフェスティバルの長編部門で最高賞となるグランプリを日本人が受賞するのは、1995年 『平成狸合戦ぽんぽこ』の高畑勲以来22年ぶりの快挙となる。
歴代日本の受賞者
開催年 題名 監督 部門 賞
1963年 『人間動物園』 久里洋二 短編部門 審査員特別賞
1973年 『鬼』 川本喜八郎 エミール・レイノー賞
1975年 『驚き盤』 古川タク 審査員特別賞
1977年 『道成寺』 川本喜八郎 エミール・レイノー賞
1993年 『紅の豚』 宮崎駿 長編部門 グランプリ
1995年 『平成狸合戦ぽんぽこ』 高畑勲 グランプリ
1998年 『パパが飛んだ朝』 黒坂圭太 アニメーテッド・シークエンス部門 最優秀賞
2003年 『頭山』 山村浩二 短編部門 アヌシー・クリスタル賞(グランプリ)
2007年 『時をかける少女』 細田守 長編部門 特別賞
2008年 『つみきのいえ』 加藤久仁生 短編部門 アヌシー・クリスタル賞(グランプリ)
2010年 『日々の音色』川村真司 ミュージックビデオ部門 最優秀賞
2011年 『カラフル』 原恵一 長編部門 特別賞&観客賞
2012年 『MODERN No.2』 水江未来 短編部門 SACEM賞(音楽賞)
2014年 高畑勲 - 名誉クリスタル賞
『ジョバンニの島』 西久保瑞穂 長編部門 審査員特別賞
『WONDER』 水江未来 短編部門 CANAL+CREATIVE AID賞(仏テレビ局賞)
『Tissue Animal』 新井風愉 広告部門 クリスタル賞(グランプリ)
2015年 『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』 原恵一 長編部門 審査員賞
(wikipediaより)
長編部門 (Longs métrages)クリスタル賞 グランプリ
『夜明けを告げるルーのうた』“Lu Over the Wall”(日) 監督:湯浅政明
長編部門 (Longs métrages) 審査員賞
『この世界の片隅に』“In This Corner of the World”(日) 監督:片渕須直
観客賞には、日本公開も決まった言われてから続報がこない、シネフィルでも何回かご紹介した、ゴッホの絵そのままに油絵で製作しアニメーションにしたという『Loving Vincent』が選ばれています。
短編部門 (Courts métrages) グランプリ
『Min Börda』(The Burden) 監督:Niki Lindroth von Bahr
スウェーデンの監督によるストップモーションで作られたミュージカル作品。
審査員賞(Jury Award)
『Vilaine Fille』(Kötü Kiz/ Wicked Girl)” 監督:Ayce Kartal
フランス・トルコの合作
観客賞
『Pépé le morse(Grandpa Walrus)』監督:Lucrèce Andreae
卒業制作部門 (Films de fin d'études)
グランプリ『Sog』 監督:Jonathan Schwenk
審査員賞
『夏のゲロは冬の肴』 監督:冠木佐和子
その他、各賞、詳細は下記より