「バードマン」鑑賞。

＜あらすじ＞　

かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡（ふうび）した、俳優リーガン・トムソン（マイケル・キートン）は、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。
しかし、降板した俳優の代役としてやって来たマイク・シャイナー（エドワード・ノートン）の才能が、リーガンを追い込む。さらに娘サム（エマ・ストーン）との不仲に苦しみ、リーガンは舞台の役柄に、自分自身を投影し始め……。

見終わった後、面白いか面白くないかで判断する映画ではないと思った。
僕はこの作品を観た人に、感想を聞きたくなった。
この映画をハッピーエンドと捉えたのか、それともアンハッピーなのかと。

僕には皮肉に見えた。
ハッピーな終わり方を映画ではしているが、それまでの過程や、マイケル・キートンの境遇を重ねると、笑顔にはなれない。
今役者をやっているものたちには、ずしっと重く、心に突き刺さる作品ではないだろうか。

本作は、現在のメジャー映画にはあまりみられない、心理描写の多い映画だった。
しかし、わたしにはすごく好きな映画だ。
カメラワークも素晴らしく、役者の演技も物語の隙間をうめていた。
まだご覧になってない方は、是非観に行ってもらいたい。