古代エジプトのピラミッドは誰もが知るところですが、およそ4500年前にピラミッドはどのようにして造られたのでしょうか? この巨大なピラミッドを建造させたクフ王とはいかなる人物だったのでしょう? ミイラとは? そして、死後の世界とは?
古代エジプトの様々な謎を世界屈指のブルックリン博物館のコレクションにより紐解いていきましょう。
このたび、2026年3月20日(金・祝)~6月14日(日)の期間、大阪・あべのハルカス美術館にて「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」が開催されます。
米国最大規模の質の高い古代エジプトコレクションを誇るブルックリン博物館より選び抜かれた名品の数々が集結します。
彫刻、棺、宝飾品、土器、パピルス、そして人間やネコのミイラなどを含む約150点の遺物を通じて、私たちの想像を超える高度な文化を創出した人々の営みをご覧ください。
本展では、いま注目を集めている気鋭のエジプト考古学者、河江肖剰(かわえゆきのり)氏監修のもと、「知っているようで知らない事実」から最新技術を使ったピラミッド調査映像や音声も交えて紹介されています。
展示は「古代エジプト人の謎」、「ファラオ(絶対権力を有する王)の実像」、「死後の世界」に分けられています。是非この機会に、古代エジプトへのタイムトリップをお愉しみください。
《神官ホル(ホルス)のカルトナージュとミイラ》(部分)前760~前558年頃 ブルックリン博物館蔵 Photo: Brooklyn Museum
ミイラとなった遺体を納めるカルトナージュは、墓の面積が限られ、木製の箱が何度も再利用されることも日常と化した混乱した時代に普及しました。カルトナージュとは亜麻布やパピルスをジェッソ(漆喰)で固めて何層にも重ねた素材のことで、彩色による装飾を施すための十分な面積を有していました。
宗教テキストや図像をパピルスや墓壁を介さず直接記すことができる人型のカルトナージュ棺は死後の世界に必要な儀礼の情報を死者ともに確実に保存できました。
《貴族の男性のレリーフ》前1292~前1075年頃 ブルックリン博物館蔵 Photo: Brooklyn Museum
この印象的な男性は、名前も彼自身の背景も不明ですが、高貴な意匠をまとい、複雑な巻紙とロータスの花のついた紐帯から成る凝ったかつらをかぶっています。これは新王国時代のエリート層の墓に描かれたレリーフのうち供物を捧げる場面の典型的な装いです。
このレリーフにはエジプト異端のファラオとして知られるアクエンアテン王が主導した芸術様式の名残が見て取れます。
《人型棺の右目》前1539~前30年頃 ブルックリン博物館蔵 Photo: Brooklyn Museum
石、ファイアンス、やがてガラスも使われるようになった象眼はエジプト人に人気の芸術技法でした。エジプトで本格的にガラスが生産されるようになったのは新王国時代(前1539年頃)からです。現在はどこにでもあるガラスですが、古代エジプトでは貴金属や宝石とともに高い価値が認められていました。古代のガラスは多くは貴石を模倣するため、または貴石と同様に用いるために色付けされました。この右目の象眼細工はミイラとなった人物を納める外棺に使われていました。
《王の頭部》前2650~前2600年頃 ブルックリン博物館蔵 Photo: Brooklyn Museum
知られているなかでは最古の現存するエジプト王の巨像の一部。王の名前は失われていますが頭部の様式から第3王朝から第4王朝への過渡期のものと考えられます。この時期は石材が主要な建築材料となりピラミッドをはじめとした巨大な石造建造物が初めて建立されました。学者の見立てでは、この王はフニ王、スネフェル王、あるいはギザの大ピラミッドを建造させたクフ王ではないかとされています。
《クフ王の名前が彫られた指輪》前664~前404年 ブルックリン博物館蔵 Photo: Brooklyn Museum
この指輪にはギザの大ピラミッドを建造した第4王朝のクフ王の名前が刻まれていたことから、かつてはクフ王が着けていた刻印入りの指輪として知られていましたが実際は異なっていました。完全な銘文にはこの指輪の主がネフェルイブラーだと記されていました。彼は神官でイシス女神とギザで崇拝されていたクフ王の祭祀を務めていた人物でした。
《ひざまずくペピ1世の小像》前2338~前2298年頃 ブルックリン博物館蔵 Photo: Brooklyn Museum
この小像は、ペピ1世がひざまずきワインやミルクを入れる儀式用の小さな丸い壺を捧げる姿を描いています。王がひざまずくのは神の前でだけなので、この像は神殿に配された神像の前に置かれていたに違いありません。王は供物を捧げることで神々を鎮め、この世のマアト(秩序、正義、真理)が確実に維持されるようにしました。
《カバの像》前1938~前1539年頃 ブルックリン博物館蔵 Photo: Brooklyn Museum
カバはエジプトで古くから生命の源とされてきたナイル川の沼地に生息するため、豊穣と再生の象徴とみなされていました。雌のカバは猛烈な勢いで子供を守るため、墓にカバの像を納置すれば、死者の魂はその強い力で保護されると信じられていました。
《人頭の鳥で表されるバーの護符》おそらく前305~前30年 ブルックリン博物館蔵 Photo: Brooklyn Museum
人の頭を持つ鳥は、古代エジプトで人間の霊魂を構成する要素の一つとされていた「バー(霊魂)」を表すものです。人間と鳥の姿を併せ持つ外見は、別の世界を移動できる能力を象徴しています。
《ネコの棺とミイラ》前664~前332年 ブルックリン博物館蔵 Photo: Brooklyn Museum
ネコは先王朝時代(前4400~前3100年)にはすでに人間の墓地に埋葬されていました。
ネコの「遺体」は棺で保存されることにより、いつくしみ深く保護的な性質で崇拝されたネコの女神、パステトのバー(魂/化身)になると信じられていました。
(説明文は「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」図録より引用。)
ミイラにして埋葬すれば、魂を来世に送り、蘇ることができるのでしょうか?
時を超え、さまざまなミステリーを探り、遥か古代エジプトの世界をご堪能ください。
展覧会概要
展覧会名:「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」
会期:2026年3月20日(金・祝)〜6月14日(日)
会場:あべのハルカス美術館
開館時間:火~金 / 10:00~20:00 月土日祝 / 10:00~18:00
※入館は閉館30分前まで
※3月23日(月)のみ休館
お問い合わせ あべのハルカス美術館 Tel. 06-4399-9050
料金など詳細は下記公式サイトに触れて頂きますとご覧いただけます。
美術館公式サイト:https://www.aham.jp/exhibition/future/brooklyn/
シネフィルチケットプレゼント
下記の必要事項、をご記入の上、「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」@あべのハルカス美術館 シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上2組4名様に、招待券をお送り致します。この招待券は、非売品です。
転売業者などに転売されませんようによろしくお願い致します。
☆応募先メールアドレス miramiru.next@gmail.com
★応募締め切りは2026年4月20日 月曜日 24:00
記載内容
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