深い感情を呼び起こす。 ──Asian Movie Pulse
日本映画の最高峰。 ──ロカルノ国際映画祭選考委員会
静謐な傑作。 ──Público
『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』など作品を発表するごとに国内映画賞を席巻し、本作で第 78 回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門にて最高賞である金豹賞&ヤング審査員賞特別賞をW受賞した、日本映画界を代表する存在である三宅唱監督の最新作『旅と日々』(原作:つげ義春『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』)が 11月 7 日(金)より全国ロードショーとなる。
本作は、第 30 回釜山国際映画祭では今年新設されたコンペティション部門、スペイン語圏最大の国際映画祭である第 73 回 サン・セバスチャン国際映画祭ではサバルテギ・タバカレラ部門(多様で驚くべき映画・新しいアングルやフォーマットに挑 戦する映画を上映する)に正式出品。早くも US、フランス、韓国、中国、台湾、香港、インドネシア、ポルトガル、ギリシャでの配給が決まっており、世界各国からの熱い視線が注がれている。
行き詰まった脚本家が、旅先での出会いをきっかけにほんの少し歩みを進める──
果てしない雪景色、青い空と海、緑の木々の美しさを背景に描かれる、人と人の出会いと絆
このたび解禁となった本予告では、佐野史郎演じる魚沼教授が「いまはなにか新しいものを書いているんですか?」と脚本家・李(シム・ウンギョン)に尋ねるシーンから始まる。「はい、でもあんまりうまくいっていません……」と自信なく答える李。「気晴らしに旅行にでも行くといいですよ」という教授の言葉に導かれるように、李はひとり北国を訪れる。たどり着いたのは、ものぐさな主人・べん造(堤真一)が営む、雪深い山奥の古びた宿。脚本を書いている李にべん造は「幸せな気分さ、なる話はどうだや?」と問う。ある夜、べん造が「よし、今から行ぐか」と李を夜の雪の原へと連れ出す──。
並行して描かれるのは、李の脚本世界。「シーン1、夏、海辺」。強い日差しが照りつける人気のない海辺で、夏男(髙田万作)はどこか陰のある女・渚(河合優実)と出会う。「こんなところがあるなんて知らなかった。生き返ったって感じ」とつぶやく渚のセリフに呼応するように、雪のなかで目を閉じ、周囲の音に耳を澄ます李の姿が映し出される。「いやあ、でもなかなかおもしろかったです。久しぶりに、楽しいと思いました」とほろ酔いの様子で話す李に、べん造は「おめぇはべらべらとよくしゃべるのう」と返す。素朴な言葉のやりとりが醸し出す、親しみとユーモア。『きみの鳥はうたえる』『夜明けのすべて』に続きタッグを組んだ Hi'Spec が手がけた音楽が、物語にどこか懐かしくも新しい感覚を与えている。「特別じゃない旅が、ちょっと だけ毎日を変える。」というコピーが表すように、旅先での見知らぬ誰かとの出会いが、ほんの少し、それでも確かに人生に 変化をもたらすかもしれないという、幸福な予感に満ちた予告編となっている。
あわせて解禁となった本ビジュアルでは、雪景色のなかでカメラを構える李と、桶と網を携えたべん造、そして海辺を歩く 渚の姿をレイアウト。そこに李の旅と創作の日々を切り取った写真がアルバムのように並んだものとなっている。
©2025『旅と日々』製作委員会
本予告
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youtu.be作品概要
行き詰まった脚本家が旅先での出会いをきっかけにほんの少し歩みを進める──
世界の映画祭が注目する三宅唱監督が贈る、今秋最注目の珠玉のロードムービー
強い日差しが注ぎ込む夏の海。ビーチが似合わない夏男が、影のある女・渚に出会う。何を語るでもなく、なんとなく散策するふたり。翌日、ま た浜辺で会う。台風が近づき大雨が降りしきる中、ふたりは海で泳ぐのだった……。
つげ義春の漫画を原作に映画の脚本を書いた李。「私には才能がないな、と思いました」と話す。冬、李はひょんなことから訪れた雪荒ぶ旅先 の山奥でおんぼろ宿に迷い込む。雪の重みで今にも落ちてしまいそうな屋根。やる気の感じられない宿主、べん造。暖房もない、まともな食事も 出ない、布団も自分で敷く始末。ある夜、べん造は李を夜の雪の原へと連れ出すのだった……。
監督を務めるのは、『ケイコ 目を澄ませて』(22)、『夜明けのすべて』(24)など、作品を発表するごとに国内の賞を席巻し、これまでベルリン 国際映画祭に3作が出品されるなど、現代日本映画界を牽引する存在として世界中で注目を集める三宅唱監督。原作であるつげ義春「海辺 の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を見事な手腕で現代的にアップデートする。 韓国出身ながら日本映画界に不可欠な俳優であるシム・ウン ギョンを主演に、べん造役に映画、テレビ、舞台と縦横無尽に活躍する俳優・堤真一、渚役を 2024 年に数々の映画賞を獲得した河合優実、夏 男役を『流浪の月』に出演し注目度の上がっている髙田万作が演じる。そして、つげ作品に欠かせない俳優、佐野史郎がひとり二役で花を添える。
シム・ウンギョン
河合優実 髙田万作
斉藤陽一郎 松浦慎一郎 足立智充 梅舟惟永/佐野史郎
堤真一
監督・脚本:三宅唱
原作:つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」
音楽:Hi’Spec
製作:映画『旅と日々』製作委員会 製作幹事:ビターズ・エンド カルチュア・エンタテインメント 企画・プロデュース:セディックインターナショナル 制作プロダクション:ザフール 配給・宣伝:ビターズ・エンド ©2025『旅と日々』製作委員会