2024年11月8日(金)~24日(日)にエストニアで開催される世界15大映画祭のひとつ「タリン・ブラックナイト映画祭」(28th Tallinn Black Nights Film Festival)「大義ある反抗(rebel with a cause)部門」に真田宗仁郎(さなだそうじろう)監督の初長編作品『岡本万太』(Okamoto)がノミネート&上映されることが決定した。世界15大映画祭に初長編作品がノミネートされる快挙に注目が集まっている。

タリン・ブラックナイト映画祭は1997年に始まる。北欧で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭であり、作家性やメッセージ性の強い作品を積極的に上映している。「大義ある反抗部門」は伝統に囚われない、革新的な作品を対象としたセクションである。

過去のジャンルにとらわれない真田宗仁郎監督が監督脚本を手掛ける、新たな日本映画。
『岡本万太』

主人公は26歳の癇癪持ちの青年(岡本万太)。癇癪が原因でバイトを転々としているところに前の職場の上司が“ある仕事”を持ってくることをきっかけに彼の世界が大きく動き出す。  
数字で世界の全てを説明しようとする万太を神が「知的童貞」と呼びながら面白がり、モニタリングしているという奇天烈な構図になっており、まさに奇天烈な万太の人生が哀愁ある世界観と共にビジュアル化されている。

スタッフは北野武映画、役所広司主演の「PerfectDays」の装飾チーム、ビジュアルには日本の名だたるアート作品を手がけるGINYUFOCEなどが制作に携わり、撮影部も含め一線で活躍するプロ達と妥協無く徹底的に制作を進め、3回の資金難による撮影中止を乗り越え制作開始から3年の月日をかけてついに完成に至った。

映画をモニタリングする神の言語は古代ラテン語をベースにしており、哲学者の側面を持つ真田が全て作成している。また劇中の音楽においてはクラシック奏者からパンクバンドまで幅広い音楽キャリアを持つ真田が全て作曲、編曲、手がけている。
『岡本万太』はまさに彼の哲学的世界像と、音楽が高いレベルで調和されており、芸術性の高さと、エンターテイメントとしても見れる観客の広さを持っている。また、映画全編を通して彼のルーツであるPUNK精神が通奏低音のように横たわり、哲学、音楽そのPUNK精神が統合され非常に野心的な作品に仕上っており、まさにタリンブラックナイトの「大義ある反抗部門」にうってつけの作品となっている。

本作の世界初上映は11月15日、タリン・ブラックナイト映画祭、「大義ある反抗部門」にて上映される。

映画祭ビジュアルとともに真田宗仁郎のコメントがシネフィルに到着している。

監督:真田宗仁郎 コメント

-No destruction, no creation - -No creation without destruction

-破壊無くして、創造なし-
芸術が魂への言語であることを、一人でも多くの人が感じることを望みます。

真田宗仁郎 監督

真田宗仁郎(Ssanada Soujirou)
兵庫県姫路市出身、日本の映画監督、哲学研究者。神戸大学大学院博士課程前期修了。専門分野は批判的思考、時代精神分析。中学高等学校、一般社団法人などで哲学教員を務める。また、ドイツの思想家オズワルド・シュペングラーの日本で唯一の研究者である。
2020年3月中編映画『もっとも純粋なQ』の監督/脚本を務め、2021年、渋谷イメージフォーラムにて8月にイベント上映。また同年、俳優佐藤浩市氏のボーカルアルバムより短編映画MV「life is too short」の脚本/監督を務める。2024年度、脚本と監督を務めた初の長編映画『岡本万太』が世界15大映画祭の一角であるタリンブラックナイト映画祭(エストニア)にて「大義ある反抗部門」に初長編作品ながらノミネートされる。
また2012年~2020年バンド「響心SoundsorChestA」のボーカルとギターを務める。
全ての曲の作詞作曲を行い、企業への楽曲提供も行う。
また過去作品のMV計6本は全て自身が演出、監督をしている。過去にはCOUNT DOWN JAPANなどフェスにも多数出演、現在に至るまで計80曲以上の楽曲をリリースしている。

公式X  @okamotomanta
インスタグラム  okamoto_manta

2025年公開予定