第35回東京国際映画祭にて最優秀作品賞にあたる東京グランプリ(東京都知事賞)のほか、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞の主要3部門を獲得したスペイン・フランス合作の心理スリラー『理想郷』が、11月3日(金・祝)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネマート新宿ほか全国順次公開となります。
。2010年の発覚から裁判が終わるまでの8年間多くの新聞が報道するなど、スペイン全土に激震が走った実際のある事件をベースに映画化されている。本作は2部構成となっており、アントワーヌが主となる第1部で観客はガリシアの村に引き込まれるような緊張感漂う心理スリラーを体験することになり、オルガが主となる第2部での展開により映画が実はラブストーリーであることが提示されていく。
第37回ゴヤ賞で最優秀映画賞、最優秀監督賞など主要9部門受賞し、スペインで2022年に公開された独立映画の興行収入1位を獲得。その後も、第48回セザール賞最優秀外国映画賞
をはじめ、世界で56の賞を獲得(2023.8.25時点)するなど好評を博した。
物語の舞台となる村で行われる幻想的な儀式を捉えた、映画を象徴する本編冒頭映像が解禁に!
スペインの山岳地帯ガリシア地方の星空が美しい緑豊かな小さな村。集められた沢山の野生の馬のうちの一頭にひとりの男が飛びかかるが、激しく暴れて手に負えないので3人がかりで乗りかかっていく。カメラは、その様子を荒々しくもどこか幻想的で美しいものとしてゆっくりと捉えていく。やがてふたりの男がまるで抱き合うように馬を押さえつけ、その隙間から覗く馬の鼻がアップで映し出される――
また、<このタイトルにしてこの地獄!人間が、怖い。>などと映画を紐解くユニークな解説漫画も解禁に。イラストレーターのレイナス氏が、主人公の夫婦アントワーヌとオルガ、ふたりと激しく対立する隣人兄弟シャンとロレンソをはじめとする主要キャラクター、そして夫婦の番犬(?)ティタンを紹介し、それぞれの重要なセリフや特徴と合わせて紹介している。
【本編】映画『理想郷』冒頭映像
【STORY】
フランス人夫婦アントワーヌとオルガはスローライフに夢を抱き、緑豊かな山岳地帯スペイン・ガリシア地方の小さな村に移住する。しかし、地元で生まれ育った村人たちは慢性的な貧困問題を抱えており、穏やかな暮らしとは言えない生活をおくっている。隣人兄弟シャンとロレンソは新参者であるフランス人夫婦をあからさまに歓迎しておらず、彼らに嫌がらせをするようになっていく。その後、兄弟の攻撃はエスカレート。夫婦が大事に育てていた農作物をダメにしてしまうなど、嫌がらせの範疇を超えていく。そんな中、村にとっては金銭的利益となる風力発電のプロジェクトをめぐり、村人と夫婦の意見が対立。敵対関係が激化していき……。
出演:ドゥニ・メノーシェ、マリナ・フォイス、ルイス・サエラ、ディエゴ・アニード、マリー・コロン
監督:ロドリゴ・ソロゴイェン
脚本:イザベル・ペーニャ、ロドリゴ・ソロゴイェン 撮影監督:アレハンドロ・デ・パブロ
2022年/スペイン・フランス/スペイン語・フランス語・ガリシア語/138分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:AS BESTAS/英題:THE BEASTS/字幕:渡邊一治
配給:アンプラグド
後援:駐日スペイン大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
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