山本英監督最新作『熱のあとに』が、来年2月の公開に先駆けて第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門にてワールドプレミア上映!主演・橋本愛、山本英監督が上映後のQ&Aに登壇いたしました。

本作は、愛した恋人を刺し殺そうとした過去を持つ沙苗が、自分の愛し方を全うしようとするさまを鮮烈に描いた愛の物語。主人公・沙苗のキャラクターは、2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件にインスパイアを受けている。

来年2月の公開に先駆けて、釜山国際映画祭のコンペティション部門であるニューカレンツ部門でワールドプレミアを迎えた『熱のあとに』。釜山での3回の上映はすべてソールドアウトとなり、初回の10/8の上映後には、山本英監督のサインを求める長蛇の列ができる人気ぶりとなった。

釜山での最後の上映となった10/11のスクリーニング後には、主演の橋本愛、山本英監督が登壇
二人は観客からの大きな拍手で迎えられ、Q&Aが行われた。橋本愛の韓国語による挨拶で始まったQ&Aは、若い観客から次々に手が挙がり、熱心な質問を二人に投げかけた。

『熱のあとに』というタイトルの意味を聞かれた山本監督は、「このタイトルは、企画の最初から映画の完成まで変わらなかった。自分が愛した男性への熱がこもったままで、治りきっていない感じが沙苗の状態に似ていると思い、このタイトルにした」
と説明。橋本愛をキャスティングした理由を尋ねられると、「脚本のイ・ナウォンさんとこの企画を立ち上げたときから橋本さんにお願いしていました。そういった意味では、僕とイ・ナウォンさんと橋本さんの3人が、一番長くこの作品に関わってくれています。橋本さんがこれまで出演された作品は拝見していて、素晴らしい俳優さんだということはもちろん思っていたのですが、橋本さん自身がSNSなどで発信しているのを見ていると、彼女は自分が信じているものを守っている人だと感じているので、沙苗役にふさわしいと思った」
と答えた。
沙苗というキャラクターに対しての役作りを質問された橋本愛は、「最初は、沙苗というキャラクターと自分自身の間に距離があった。沙苗自身が考える愛のかたちを、自分の中に少しずつ入れ込んでいくという作業をしていった。沙苗を演じることは、まるで夢のなかにいるような感覚だった
と答えた。

制限時間一杯まで観客の質問に丁寧に答えた二人は、「釜山国際映画祭での『熱のあとに』の上映は今日で終わりですが、近いうちに是非、また韓国の方々に『熱のあとに』を観ていただける機会が持てればと思います」(山本監督)、「皆さんが本当に隅々まで映画を観てくれて、自分自身が撮影中には監督に尋ねることができなかったことをたくさん質問してくださって、あらためてこの作品を更に深く知ることができました」(橋本愛)と挨拶し、最後には観客と一緒に写真撮影をして、Q&Aを終えた。

橋本愛 仲野太賀 木竜麻生

監督:山本英 
脚本:イ・ナウォン プロデューサー:山本晃久

製作:ねこじゃらし、ビターズ・エンド、日月舎 
制作プロダクション:日月舎
配給:ビターズ・エンド 
英題:After the Fever

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