2022年ベルリン国際映画祭で3年連続4度目の銀熊賞受賞を果たした韓国の名匠ホン・サンス監督の日本公開最新作となる『小説家の映画』が6月30日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開となります。『小説家の映画』公開に合わせ、Strangerでの特集上映「ホン・サンス特集」開催が決定。さらに、「韓流映画祭2023」ホン・サンス監督長編デビュー作『豚が井戸に落ちた日』上映時には、『小説家の映画』半券割引キャンペーン実施も決定いたしました。

初期から現在までの変遷を通して特異な作家の現在地を探る

現在開催中の第76回(2023年)カンヌ国際映画祭監督週間のクロージング作品に最新作『IN OUR DAY』が出品され、ますます注目が高まる、名匠ホン・サンス監督の長編27作目となる『小説家の映画』(22)は、女性アーティスト同士の幸福なめぐり合いを描いた、友愛と連帯の物語。

このたび、『小説家の映画』公開を記念して、映画館Strangerでのホン・サンス監督特集上映の開催が決定いたしました。世界を席巻する韓国映画界の中で、独自のスタイルと映像表現で魅了し、日本でも新たなファンを獲得し続けている名匠の最初期・転換期・現在期の代表作品9本を一挙特集し、この特異な作家のこれからを展望します。

ホン・サンス監督

ホン・サンス監督の初期の名作『カンウォンドのチカラ』『オー!スジョン』、キム・ミニとの記念すべき初タッグ作『正しい日 間違えた日』、キム・ミニが韓国人俳優として初めてベルリン国際映画祭銀熊(主演女優)賞受賞という快挙に輝いた『夜の浜辺でひとり』、第70 回カンヌ国際映画祭に2作品招かれたことでも話題となった『クレアのカメラ』と『それから』、第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)受賞、2020年カイエ・デュ・シネマ誌が選ぶベストテン2位に選出され、女優の吉岡里帆さんも絶賛した『逃げた女』、第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞(脚本賞)受賞、未熟な若さゆえの痛みと愛おしさを、モノクロームで詩情豊かに紡いだ『イントロダクション』、韓国歴代の名監督とタッグを組んできた大女優イ・ヘヨンがホン・サンス作品に初主演を務め、第74回カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション、2022年キネマ旬報外国語映画ベスト・テン第10位に選出された『あなたの顔の前に』の全9作品を、6/20(火) ~ 7/6(木)に、映画館Strangerにて上映いたします。

【映画ファン必見】ホン・サンス&ソン・ガンホのデビュー作!『豚が井戸に落ちた日』がスクリーンに登場!7/21(金)~

『小説家の映画』半券割引キャンペーン実施決定!

開催中の「韓流映画祭2023」では、ホン・サンス監督の長編デビュー作&ソン・ガンホの長編映画デビュー作となる各国の映画祭で注目された恋愛ドラマ『豚が井戸に落ちた日』(96)(配給:BBB) が7月21日(金)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋にて上映されます。また、“『小説家の映画』半券提示で1,200円にて本作を鑑賞いただける”割引キャンペーンを実施予定。

ホン・サンス&ソン・ガンホのデビュー作!『豚が井戸に落ちた日』
©Lee Woo Seok, Lee Sang Seok, Hwang Yong Gap.

独創的なスタイルで、世界中のファンを魅了し続けるホン・サンス監督の長編デビュー作!

韓国映画界の巨匠、ホン・サンス監督の長編デビュー作『豚が井戸に落ちた日』が登場!唯一無二の作品を数々と誕生させ、近年では『逃げた女』に続き『イントロダクション』、『小説家の映画』と、ベルリン国際映画祭で3年連続の銀熊賞を受賞した事も記憶に新しい。原点となる本作では三流小説家のヒョソプが愛する既婚者のボギョン、ヒョソプに片思いするミンジェとポギョンの夫、4人のエピソードから日々の関係性を垣間見せており、監督の個性が随所に映し出されている。また共演にソン・ガンホが出演しており、彼の映画デビュー作である点にも注目だ。

<あらすじ>
ヒョソプは、まだ一作もまともな小説を発表していない哀れな小説家である。後輩が勤める出版社を訪れ、自分の原稿が無価値であることを確認する。その夜、友人たちと飲みに行った彼は、評論家と喧嘩して刑務所行きになる。三流小説家として扱われた劣等感と被害者意識に苦しむヒョソプは、人妻ボギョンと熱烈な恋に落ちる。ボギョンの夫のドンウは対人恐怖症で、しばしば晋州へ出張に行く。しかし、彼はボギョンを心から信用していない。一方、映画館のチケット売り場で働く少女ミンジェは、小説家ヒョソプとの結婚を夢見ている。小説家の妻になることに虚栄心と幻想を抱く少女である。ヒョソプの原稿の編集を手伝ううちに、彼女は幸せな気持ちになる。しかし、ヒョソプはミンジェに満足できず、ボギョンとの不倫に溺れていく。ボギョンは、自分が正気に戻ろうと思えばいつでも戻れると信じ、ヒョソプとの生活から逃げ出すことを決意する。

監督:ホン・サンス
出演:キム・ウィソン、イ・ウンギョン、チョ・ウンスク、パク・ジンシン、ソン・ガンホ
1996年/韓国/113分/配給:BBB

©Lee Woo Seok, Lee Sang Seok, Hwang Yong Gap.

韓流映画祭2023
7月21日(金)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋にてロードショー

どこにでもいる男女の戯れごとのようなやりとり、一見たわいのない会話をカメラに収めるホン・サンスの映像世界は、恋愛の真理、さらには人間や人生の本質をユーモアと詩情豊かな独自のスタイルで見せてくれる至福の映画体験。今年の夏は、長編デビュー作から日本公開最新作まで一挙に網羅できる貴重な<ホン・サンス映画祭>をぜひ体験して欲しい。
※詳細は、韓流映画祭2023の公式Webページへ
https://www.cinemart.co.jp/dc/o/hanryu-2023.html)

『小説家の映画』公開記念
『ホン・サンス特集』
2023.6.20(tue)~7.6(thu)
最初期・転換期・現在期の代表的作品9本をセレクト

映画館Strangerホン・サンス特集上映作品一覧

カンウォンドのチカラ(1998)

©MIRACIN ENTERTAINMENT CO.LTD

オー!スジョン(2000)

©MIRACIN ENTERTAINMENT CO.LTD

正しい日 間違えた日(2015)

それから(2017)

クレアのカメラ(2017)

夜の浜辺でひとり(2017)

逃げた女(2020)

© 2019 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved

イントロダクション(2021)

© 2020 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved

あなたの顔の前に(2021)

© 2021 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved

「私たち、一緒に映画を作りませんか?」
小説家と女優、ふたりの女性の幸福なめぐり合わせが生んだ、とっておきの映画体験

 長らく執筆から遠ざかっている著名作家のジュニが、音信不通になっていた後輩を訪ねる。ソウルから離れた旅先で偶然出会ったのは、第一線を退いた人気女優のギルス。初対面ながらギルスに興味を持ったジュニは、彼女を主役に短編映画を撮りたい、と予想外の提案を持ち掛ける。かつて名声を得ながらも内に葛藤を抱えたふたりの思いがけないコラボレーションの行方は……。

世界を席巻する韓国映画界の中で、独自のスタイルと映像表現で魅了し、日本でも新たなファンを獲得し続けている名匠ホン・サンス。長編第27作目となる本作は2022年の第72回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員大賞)に輝き、3年連続4度目の銀熊賞受賞を果たした記念すべき注目作。

『小説家の映画』

キム・ミニ『逃げた女』×イ・ヘヨン『あなたの顔の前に』
迷いを抱えながら、人生の新たな可能性に向かって共に歩み出す女性たちの友愛と連帯の物語

© 2022 JEONWONSA FILM CO. ALL RIGHTS RESERVED

主演にはパク・チャヌク監督の『お嬢さん』(16)で世界を魅了し、ホン・サンス監督の公私にわたるパートナーとして『逃げた女』(20)以来の主演を果たしたキム・ミニ、そして前作『あなたの顔の前に』(21)でホン監督作品に初出演し、絶賛を博したベテラン女優イ・ヘヨンを迎え、韓国を代表する二大女優の夢の共演が実現。

主人公のふたりをはじめ、彼女たちの行く手に現れるのは、創作活動に行き詰まったり、何かに挫折した女性たちだ。アーティスト/表現者として成功を収めながらも、共に人知れず迷いを抱えたふたりの女性が偶然の出会いを通して、人生の新たな可能性に向かって共に歩み出していく姿を映し出し、女性たちのめぐり合い、友愛と連帯の芽生えをほのかな幸福感にくるんで紡ぎ上げた。

『小説家の映画』予告編

『小説家の映画』予告編/2023年6月30日(金)公開

youtu.be

【STORY】長らく執筆から遠ざかっている著名作家のジュニが、音信不通になっていた後輩を訪ね、ソウルから離れた旅先で偶然出会ったのは、第一線を退いた人気女優のギルス。初対面ながらギルスに興味を持ったジュニは、彼女を主役に短編映画を撮りたい、と予想外の提案を持ち掛ける。かつて名声を得ながらも内に葛藤を抱えたふたりの思いがけないコラボレーションの行方は……。

監督・脚本・製作・撮影・編集・音楽:ホン・サンス

出演:イ・へヨン、キム・ミニ、ソ・ヨンファ、パク・ミソ、クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ、ハ・ソングク、キ・ジュボン、イ・ユンミ、キム・シハ

2022年/韓国/韓国語/92分/モノクロ・カラー/1.78:1/モノラル

原題:소설가의
영화 英題:The Novelist’s Film 字幕:根本理恵
配給:ミモザフィルムズ
© 2022 JEONWONSA FILM CO. ALL RIGHTS RESERVED

6/30(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開