舞台から生まれた映画

シェアハウスを経営する老夫婦が、様々な背景をもつ住人たちとの関わりを描いた舞台『シェアの法則』(作:岩瀬顕子 2021年劇団青年座が上演)の映画化されます。
岩瀬顕子さんが青年座に書き下ろした本作は2021年公演が大好評のため、2023年度は全国90以上の会場にて劇団青年座による再演が決定しています。

芸歴57年にして「映画『初』主演!名優、小野武彦さん

本作の主演は、舞台・テレビ・映画で名脇役として引っ張りだこの小野武彦さん。
小野さんは『踊る大捜査線』シリーズをはじめ『鍵泥棒のメソッド』『ザ・マジックアワー』『ロボジー』『謝罪の王様』など数多くの映画、TVに出演していますが、なんと本作が芸歴57年目にして映画「初」主演となります。
脇を固める役者さんは、実力派俳優の貫地谷しほりさん、人気上昇中の浅香航大さん、名脇役の鷲尾真知子さん、ハリウッド作品にも出演している岩瀬顕子さん、そして小野武彦さんがデビュードラマでも共演しており40年来の仲の宮崎美子さんです。加えて映画や舞台で活躍中の役者さんが数多く出演しています。
監督は、廣木隆一・西川美和・李相日・林海象監督など数々の作品の助監督を務め、最近では「うちの執事が言うことには」などの監督を務めた久万真路。
2023年初秋から全国各地にて劇場公開を予定しています。

出演者からコメント到着!

小野武彦さん

▼小野武彦さん メッセージ
2022年8月に80歳の大台になった区切りの年に、素敵なプレゼントを頂きました。映画「シェアの法則」しかも何と初主演のお話です。奥さん役は宮崎美子さん、もう随分昔の事ですが、彼女のデビュー作の連続ドラマは御一緒でした。出演者は、他にもこの作品の脚本を書かれた岩瀬顕子さんはじめ、貫地谷しほりさん、小山萌子さん、鷲尾真知子さん等、御縁のある方たちばかり、関わった人々とのチームワークで素敵な作品が出来上がりました。後は観客の皆様に観て頂いて映画は完結致します。是非お誘い合わせの上、御覧頂ける事を心より願っております。小野武彦さんコメント

貫地谷しほりさん

▼貫地谷しほりさん メッセージ
久万監督は10代の頃の私から見てもらっているのでご一緒出来て、とても嬉しかったです。
小野さんや宮崎さんや鷲尾さんたち大先輩と共演できた事もとても嬉しく、最近現場では少し年上になってきた事もあり(笑)今回は頼りっぱなしの撮影となりました。
とても温かいお話です。
楽しみにしていただけたら幸いです。

久万真路監督

▼久万真路監督 メッセージ
この作品を撮りながら、シェアの意味を改めて考えてみました。
シェア=共有ってことは、他人を受け入れられるという事で、それが出来るということは、悲しみも喜びも共に分かち合えるってことなのかなと。今は様々な価値観が叫ばれ、他人とシェアする事は、簡単ではないように感じます。だからこそシェアしてみたらどうなるのかな? 小さな世界の話ですが、小さな大切なことが見えてくる作品に仕上がったと思います。不器用だけどまじめに生きる人達の心優しい物語をお愉しみください。

あらすじ

東京の一軒家で暮らす春山夫妻。自宅を改装して始めたシェアハウスには、年齢も職業も国籍もバラバラの個性的な面々がおり、彼らは互いに協力し合い、時には衝突しながらも、共同生活を営んでいる。
管理人である妻の喜代子は食事会を開いたり相談に乗るなど、住人たちの母親のような存在だったが、ふとした事故をきっかけに入院することとなった。そこで、しばらくの間、夫の秀夫が妻の代わりを務めることになる。社交的な喜代子とは対照的に、人づきあいが嫌いで誰とも打ち解けようとしない秀夫は、住民からも疎まれ、息子の隆志に対しても厳しく接している。
そんな中、キャバクラで働いている美穂が勤務先でトラブルを起こし呼び出されることになった。自分の価値観でのみ物事を見てきた男が、様々な境遇の人たちと関わる事によって、少しずつ相手を『思いやる』ことを学んでいく物語。

監督:久万真路

1968年神奈川県横浜市生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、テレビ番組のADを経て、廣木隆一・富岡忠文・平山秀幸・西川美和・李相日・林海象 他の作品に助監督として就く。
▼監督作品
『うちの執事が言うことには』(2019年)監督
『増山超能力師事務所 激情版は恋の味』(2018年)監督
『白鳥麗子でございます! THE MOVIE』(2016年)監督

『シェアの法則』
監督:久万真路
脚本:岩瀬顕子
出演:小野武彦 貫地谷しほり 浅香航大 岩瀬顕子 / 鷲尾真知子 宮崎美子
作品尺:106分
企画:日穏-bion- 
製作:ジャパンコンシェルジュ
後援:豊島区
Ⓒ2022株式会社ジャパンコンシェルジュ
配給:GACHINKO Film