2022年のカンヌ国際映画祭にてザーラ・アミール・エブラヒミが女優賞を受賞した、鬼才アリ・アッバシ監督(『ボーダー 二つの世界』)の最新作『HOLY SPIDER』(原題)。2000年から2001年にかけ、イランで実際にあった娼婦連続殺人事件から着想を得て描いた衝撃作が、この度邦題を『聖地には蜘蛛が巣を張る』とし、4月14日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、TOHOシネマズシャンテ他にて順次公開することが決定。

聖地マシュハドで起きた娼婦連続殺人事件。
女性ジャーナリスト・ラヒミが目撃した英雄視されていく犯人の真の姿とは―。
実在の殺人鬼“スパイダー・キラー”による連続殺人事件に着想を得た、戦慄のクライム・サスペンス

イランの聖地マシュハドで2000年から2001年にかけて16人もの犠牲者を出した “スパイダー・キラー事件”と呼ばれたサイード・ハナイによる娼婦連続殺人事件に基づき描かれた本作。
監督を務めたのは、第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞した『ボーダー 二つの世界』(18)(同年アカデミー賞スウェーデン代表)でスリリングなファンタジーの世界を描き、映画界の注目を一気に集めた、北欧の鬼才アリ・アッバシ
連続殺人鬼の映画を作りたかったわけではない。私が作ろうと思ったのは、連続殺人鬼も同然の社会についての映画だった」と語り、構想に15年をかけたという。
主人公の女性ジャーナリストを演じたのは本作で第75回カンヌ国際映画祭女優賞に輝いたザーラ・アミール・エブラヒミ。「彼女の演技は息を呑むほどすばらしい」(20 MINUTES)と評されるなど、鬼気迫る演技で大きな話題となった。

日本版ポスタービジュアル解禁!

©Profile Pictures / One Two Films

今回解禁となった日本版ポスタービジュアルは、オリジナルポスターを踏襲、色鮮やかで複雑な織りのペルシャ絨毯に描かれているのは、劇中に出てくる“娼婦”をモチーフにしたデザインで、本作の世界観を表現。邦題 『聖地には蜘蛛が巣を張る』は、殺人鬼につけられた“スパイダー”という呼び名と、アリ・アッバシ監督が飛行機の上空からマシャハドの街を見た際に、中心部にあるモスクから広がる街並みが、まるで「蜘蛛の巣」のように見えたという印象を受けて付けられた。そして「それは、一線を越える」というコピーが人間の深淵にある狂気と恐怖を予感させる。

本年度アカデミー賞のデンマーク代表に選出され、すでに世界49以上の映画祭に出品された衝撃のクライム・サスペンスがついに日本上陸する!

【STORY】
聖地マシュハドで起きた娼婦連続殺人事件。「街を浄化する」という犯行声明のもと殺人を繰り返す“スパイダー・キラー”に街は震撼していたが、一部の市民は犯人を英雄視していた。事件を覆い隠そうとする不穏な圧力のもと、女性ジャーナリスト・ラヒミは危険を顧みずに事件を追う。ある夜、彼女は、家族と暮らす平凡な一人の男の心の深淵に潜んでいた狂気を目撃し、戦慄する——。

監督:アリ・アッバシ『ボーダー 二つの世界』

脚本:アリ・アッバシ、アフシン・カムラン・バーラミ 
音楽:マルティン・ディルコフ
撮影:ナディム・カールセン 
編集:ハイェデェ・サフィヤリ、オリヴィア・ニーアガート=ホルム

出演者:メフディ・バジェスタニ、ザーラ・アミール・エブラヒミ

原題:「Holy Spider」/2022年/デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス/ペルシャ語/シネスコ/5.1ch/118分/字幕翻訳:石田泰子/デンマーク王国大使館後援/映倫:R-15 

©Profile Pictures / One Two Films
配給:ギャガ

4月14日(金) 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、TOHOシネマズシャンテ他全国順次公開