『B/B』『A CHAOS CONTROL』など評判を呼ぶ、若手監督中濱宏介が主催を務め、「異なるジャンルの作品とファン層の混濁」と「インディーズ映画の劇場上映機会の向上」を掲げ、全国各地の映画祭受賞作、話題を集める気鋭監督が集結した劇場上映企画『REDRUM』が、12月9日(金)まで代官山シアターギルドにて開催中です。

中濱宏介監督の『B/B』『A CHAOS CONTROL』のほか、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021でグランプリを受賞した田中大貴の『PARALELL』、カナザワ映画祭2022でグランプリを受賞した川上さわの『散文、ただしルール』、坂田敦哉の『宮田バスターズ(株)ー大長編ー』等が、連日上映され、各作品、監督や出演者と共に、各界から連日ゲストを交えたトークが開催されております。バー併設のシアターギルド特有の空間での、通常の劇場とは違う距離感の近いトークイベントは評判を呼び、最終日には上映監督総揃いの最終トークも開催。

この度、主催の中濱監督をはじめ、参加監督よりメッセージが寄せられました。

主催者メッセージ

主催の中濱宏介です。
僕が大学の卒業制作として監督した『B/B』
が劇場上映に辿り着くまでに2年半の歳月を費やしました。
映画の撮影が2019年、完成したのが2020年。
2年間で様々な映画祭に参加しましたが、
自作が劇場公開出来たのは「運が良かった」だけに過ぎません。
国内には大小様々なインディーズ映画祭が存在していますが、そこでの入選や受賞が直接的に劇場公開に繋がらないのが現状なのです。

作品の面白さ、完成度が劇場公開に直結しない歯痒さ、
コロナ禍で過酷になったミニシアターでの興行、
そうした苦境の中で何か一矢報いる事が出来ないかと考え、
辿り着いたのが今回の上映企画「REDRUM」です。

映画祭、撮影現場、大学…様々な場で出会った「異なる作風」
「異なるジャンル」の監督に声をかけ編成した作品群による
「二本立て上映」により「異なるファン層」と「異なるキャスト」
間の交流 と混濁がイベントの主旨になっています。

ミニシアターにくるコアな観客に向けた
「オーディオドキュメンタリー」的トークショーは
「バー併設」の特殊な映画館 「シアターギルド」
でしか行えない独自の時間なのではないでしょうか。

既にゲストとしてお越し頂いたアベラヒデノブ監督、
金子修介監督とも「舞台挨拶とは少し違う」
穏やかなトークをする事ができました。
水曜日に控えるゾフィー上田航平さんとのトークも、
どの様な空間になるか楽しみで仕方ないです。
金曜日まで連日開催しています。
是非、代官山へお越し下さい。

「REDRUM」って…お前それ「シャイニング」だろ!?
キューブリックに謝罪しろ!!と思われるかもしれませんが、
僕はスティーブン・キングにしか謝罪しません。
ドクター・スリープ、大好き。

監督:中濱 宏介/Kousuke Nakahama
北海道出身。大阪芸術大学映像学科卒。本企画の主催。
卒業制作「B/B」がJAPANCUTS、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭、大阪アジアン映画祭、田辺弁慶映画祭等の国内外の映画祭で受賞を果たす。現在、関東を中心にフリーランスの映像ディレクターとして活動中。

参加監督よりコメント

「君は脱出ガール」は僕が助監督という仕事と自主映画監督という肩書きの間で揺れながら制作した作品です。
どちらにとっても中途半端な僕が自分なりに自主映画という限界に臨んだ映画です。拙い部分ももちろんある!
だけども譲れない物語がある!そんな作品になっています。
ぜひ全国の引きこもりと自称不思議ちゃんに観ていただきたい作品です。
湯淺士

監督:湯淺士/Akira Yuasa
大阪府出身。 大阪芸術大学の卒業制作である『びっぐすり~』が 佐々木史郎や石井岳龍らに高く評価され国内外の映画祭で多数上映された。現在は東京を拠点に助監督、脚本家として活動中。

配信などでも気軽に映画が観られる現代ですが、
映画好きな人たちと大きなスクリーンで一緒に観て、
感動や興奮を同時に共有するってだけで素晴らしい事だと思います。

一度の上映で数名の監督の作品を観られる機会もなかなかないと思
いますので、僕が監督した3作品は勿論、
他の作品も是非劇場まで観に来てください!!
小池匠

監督:小池 匠/Takumi Koike
長野県出身。大学にて映画制作を学び、卒業以降商業映画やドラマにて助監督を経験。近年では映画を中心にドラマ、MV、広告や舞台演出も手がける。

チケット購入、作品詳細、ゲスト確認などは下記サイトより

12月9日(金)まで代官山シアターギルドにて開催中!