九州・柳川を舞台に日中のスター俳優が共演した名匠 チャン・リュル監督の最新作『柳川』を12
月30日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開、12月16日(金)よりKBCシネマにて福岡先行公開する運びとなりました。

チャン監督は、韓国、中国で活動する中国出身の監督で『キムチを売る女』(07)、『慶州(キョンジュ)ヒョンとユニ』(14)、『春の夢』(17)などが日本で劇場公開されており、ヴェネチア、カンヌ、ベルリンなど世界の三大映画祭で高く評価されてきました。今年11月に開催された中国映画の最高峰とされる映画賞である第35回金鶏奨(ゴールデンルースター賞)では、『柳川』が最優秀助演男優賞(シン・バイチン)、最優秀中低予算映画賞を獲得し、さらなる注目を集めています。

映画『柳川』予告編

映画『柳川』予告編

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監督・脚本:チャン・リュル
出演:ニー・ニー、チャン・ルーイー、シン・バイチン、池松壮亮、中野良子、新音 ほか
配給:Foggy/イハフィルムズ (2021年|中国|112分)

そんなチャン監督の最新作『柳川』の日本公開を記念して、12月23日(金)より、監督の過去作を2本、日本では劇場未公開の『群山』(18)と、ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品された『福岡』(19)を新宿武蔵野館を皮切りに、KBCシネマ、横浜シネマリンほか順次限定上映することが決定いたしました。

■『群山』 (2018年、韓国、121分)

監督・脚本:チャン・リュル
出演:パク・ヘイル、ムン・ソリ、チョン・ジニョン、パク・ソダム ほか

鳴かず飛ばずのアマチュア詩⼈のユンヨン(パク・ヘイル)は、先輩の元妻ソンヒョン(ムン・ソリ)とあいまいな関係を続けている。ある日、2人は思い付きで、ユンヨンの母の生まれ
故郷である⼩さな港町・群⼭へ旅に出ることにする。群⼭で彼らが泊まった民泊の主人(チョン・ジニョン)は、日本の福岡で生まれ育った韓国⼈で、今は自閉症の娘(パク・ソダム)と暮らしている。彼らは親子に好奇心をそそられ、やがてソンヒョンは主⼈に、ユンヨンは娘に惹かれていく…。旅から戻ったユンヨンは、保守的な父親、中国朝鮮族のメイド、美しい薬剤師に出会う。彼らと触れ合ううちに、デジャヴの感覚を経験するユンヨン。彼にとって群山の町は、旅の目的地であると同時に、新しい旅の始まりでもあったのだ。
『慶州 ヒョンとユニ』など地方都市を好んで舞台に据え秀作を発表しつづけるチャン・リュル監督が、日本統治時代の面影が色濃く残る韓国の地方都市・群山を舞台に撮影した作品。『殺⼈の追憶』『王の願いハングルの始まり』のパク・ヘイル、『オアシス』『自由が丘で』のムン・ソリが出演。

■『福岡』 (2019年、韓国・日本・中国、86分)

監督・脚本:チャン・リュル
出演:クォン・へヒョ、ユン・ジェムン、パク・ソダム、山本由貴ほか

韓国で古本屋を営むジェムンは、店の常連である不思議な少女・ソダムの誘いで福岡を訪れことに。そこには、大学時代一人の女性を愛したことから仲たがいしたままの親友ヘヒョがいた。20年ぶりに再開する二人の中年男に一人の少女が加わり、福岡の路地をそぞろ歩き会話を重ねる。そのうちに、三⼈は現実と夢のあわいのような、不思議な体験へと誘われていく。キャストには、本作の撮影後、アカデミー賞作品賞をはじめ世界の映画史を塗り替えた韓国映画『パラサイト 半地下の家族』で娘のギジョン役を演じた女優パク・ソダムをはじめ、『新感染半島』やホン・サンス作品でおなじみの名優 クォン・へヒョ、『グエムル漢江の怪物』『母なる証明』などで好演を見せたユン・ジェムンという、いずれも韓国を代表する俳優3⼈が集結。福岡からは地元を拠点に活動する女優・⼭本由貴が重要な役で出演している

12月30日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
12月16日(金)よりKBCシネマにて福岡先行公開