様々なテーマを愛と毒のある切り口で、数々のコラムを世に送り出してきた高山真の自伝的小説「エゴイスト」が、主人公・浩輔役に『孤狼の血 LEVEL2』の怪演で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ多くの賞を受賞し、今最も勢いに乗る俳優である鈴木亮平、龍太役には『騙し絵の牙』、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」など話題作への出演が続く宮沢氷魚を迎えて映画化、2023年2月に公開することが決定いたしました。『トイレのピエタ』『ハナレイ・ベイ』などの松永大司が監督を務めます。
そしてこの度、本作のティザービジュアル
および、追加キャストとして阿川佐和子、中村優子、和田庵、柄本明の出演情報を場面写真と共に解禁されました。さらに2022年10月24日(月)から11月2日(水)の10日間に渡って開催される第35回東京国際映画祭のコンペティション部門に本作が選出されました!
与えることで満たされるこの愛は身勝手ですか?
まるで自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きている浩輔。最初は戸惑いながらも浩輔から差し伸べられた救いの手をとった、自分の美しさに無頓着で健気な龍太。
この度解禁されたティザービジュアルは、そんな二人を象徴する“これ以上ない幸せな瞬間”を切り取った一枚。亡き母への想いを抱えた浩輔は、母に寄り添う龍太の姿にどこか自分を重ね、溢れんばかりの愛で包むように龍太の髪を乾かす。それに応えるかのように、龍太は純粋無垢な微笑みで浩輔を見つめる。二人の澄み切った笑顔に惹きつけられるティザービジュアルとなった。
また追加キャストとして、阿川佐和子、中村優子、和田庵、柄本明の出演が解禁。
女手一つで龍太を育てた母・中村妙子役として、2008年に小説「婚約のあとで」で、第十五回島清恋愛文学賞を受賞、2014年第六十二回菊池寛賞を受賞するなど執筆を中心にインタビュー、テレビ等幅広く活躍する阿川佐和子が、浩輔と龍太をつなぐ非常に重要な役どころで出演する**。
▷阿川佐和子コメント
数少ない私の演技経験の範囲で申し上げるのは僭越ながら、
この映画と、そして松永監督率いるすべてのスタッフと関われたことは、
私にとってかけがえのない宝物として心に刻み込まれました。
軽々には捉えにくい愛の世界を前にして、これほど素直になれ、
これほど美しいと思えることは、なんと豊かで幸せなのでしょう。
浩輔が14歳の時に亡くなった母・斉藤しず子役を演じるのは、2001年、映画『火垂』で主演を務め、同年ブエノスアイレス映画祭で主演女優賞を受賞、2020年韓国のアカデミー賞ともいえる青龍映画賞で最優秀監督賞と脚本賞をW受賞した韓国映画「ユンヒヘ」にも出演の中村優子。
中学時代の浩輔役を演じた和田庵は、『ミックス。」に映画初出演、映画『茜色に焼かれる』で主人公の息子役を熱演し、第95回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞などを受賞した期待の若手俳優。
浩輔の父・斉藤義夫役は、1976年劇団東京乾電池を結成し座長を務め、1998年「カンゾー先生」にて第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。以降、映画のみならず、舞台やテレビドラマにも多数出演し、数々の映画賞他、2019年には旭日小綬章を受章した柄本明が演じる。
STORY
14歳で母を失い、田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。惹かれ合った2人は、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし2人でドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現さなかった。
鈴木亮平
宮沢氷魚
中村優子 和田庵 ドリアン・ロロブリジーダ
/柄本明/阿川佐和子
原作:高山真「エゴイスト」(小学館刊)
監督・脚本:松永大司
脚本:狗飼恭子
音楽:世武裕子
製作幹事・配給:東京テアトル
制作プロダクション:ROBOT
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© 2023高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
Twitter/Instagram:@egoist_movie