3月から約3か月に及ぶ審査を経て決定した、「PFFアワード2022」の入選作品が発表となりました。入選作品は、「第44回ぴあフィルムフェスティバル2022」9月の東京会場で2回、11月の京都会場で1回のスクリーン上映を行います。また今年も、DOKUSO映画館、U-NEXTで配信を行う予定です。

グランプリなどの各賞は、9月22日(木)に行われる表彰式にて、最終審査員らにより発表されます。

「PFFアワード」は、1977年にスタートした世界最大の自主映画のコンペティションです。
世界で活躍する黒沢清、塚本晋也、佐藤信介、李相日、荻上直子、石井裕也など、これまでに170名を超えるプロの映画監督を送り出してきました。

520本の応募作品の中から、今年は16作品が入選しました。

入選作品紹介

『アクト』
78分 監督:田中 夢(38歳/千葉県出身/俳優・立教大学 映像身体学科卒)

『石川君、行け!!』
80分 監督:高階 匠(32歳/東京都出身/映像制作会社勤務)

『彼は誰時(かわたれどき)』
15分 監督:谷本桃子(21歳/青森県出身/名古屋学芸大学 メディア造形学部映像メディア学科)

『暮れる』
52分 監督:竹田優哉(25歳/広島県出身/神戸大学大学院 国際文化学研究科)

『J005311』
93分 監督:河野宏紀(26歳/神奈川県出身/フリーター)

『瀉血』
86分 監督:金子優太(20歳/東京都出身/青山学院大学 理工学部物理学科)

『水槽』
53分 監督:中里有希(20歳/山形県出身/東北芸術工科大学 デザイン工学部映像学科)

『スケアリーフレンド』
76分 監督:峰尾 宝(23歳/東京都出身/会社員)、髙橋直広(23歳/神奈川県出身/無職)

『バンド』
28分 監督:河村 陸(24歳/千葉県出身/フリーランス)

『ふちしすこ』
69分 監督:亀井史興(40歳/新潟県出身/フリーター)

『ポラン』
75分 監督:中村洸太(23歳/東京都出身/立教大学 社会学部)

『MAHOROBA』
14分 監督:鈴木竜也(27歳/東京都出身/飲食店勤務)

『the Memory Lane』
25分 監督:宇治田 峻(27歳/和歌山県出身/フリーター)

『最も無害で、あまりにも攻撃的』
40分 監督:中田江玲(23歳/東京都出身/慶應義塾 大学環境情報学部)

『幽霊がいる家』
12分 監督:南 香好(31歳/神奈川県出身/フリーター)

『Lock Up and Down』
34分 監督:Minami(27歳/北海道出身/東京大学大学院 総合文化研究科)

「PFFアワード2022」入選作品発表にあたり、
ぴあフィルムフェスティバル ディレクター荒木啓子コメント

ご応募誠にありがとうございます。
セレクション・メンバー全員で2日間に渡る討議を経て、コンペティション「PFFアワード2022
」は別掲の16作品で決定致しました。
「第44回ぴあフィルムフェスティバル2022」9月の東京会場で2回、11月の京都会場で1回のスクリーン上映を行います。また今年も、DOKUSO映画館、U-NEXTで配信を予定しています。
毎年のことながら、セレクション・メンバー17名それぞれが強く推す作品は、見事にばらばらでした。「各人の推薦の言葉が新たにその作品を発見させる」というマジカルな時間に興奮し、その後、クールダウンしながらさまざまに考察を重ね、プログラムを決定しました。
この作品、このつくり手の皆さんと、観客が出会う場となる「映画祭」の準備も、いよいよ本格的に始まります。
映画祭全貌の発表は、8月上旬まで今少しお待ちください。
最後に、高校生作品の傑作がたくさんあったことを特筆しておきたい本年です。
ますます10代の力に期待が高まります!
映画をつくりあげた皆様に、改めて敬意を表します。
ありがとうございました。

<入選作品データ>
【入選数】16本【年齢】平均:26.5歳 最年少:20歳 最年長:40歳
【上映時間】平均:51.9分 最短:12分 最長:93分
<応募全体データ>
【応募数】520本【年齢】平均:31.7歳 最年少:14歳 最年長:72歳
【上映時間】平均:36.5分 最短:3分 最長:159分

映画祭「第44回ぴあフィルムフェスティバル2022」開催概要

<東京>
日程:2022年9月10日(土)~25日(日) ※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)

<京都> 
日程:2022年11月19日(土)~27日(日) ※月曜休館
会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)