2021年カンヌ国際映画祭〈ある視点部門〉に正式出品されたヨアン・マンカ監督 の長編デビュー作『母へ捧げる僕たちのアリア』がいよいよ6月24日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開いたします。

© 2021 – Single Man Productions – Ad Vitam – JM Films

つきましては、この度本編より「ジュディット・シュムラの歌うオペラ」と題して2分間のレッスンシーンを特別映像として解禁されました。主人公ヌール(マエル・ルーアン =ベランドゥ)のレッスン中、周りの生徒から先生も歌ってほしいとけしかけられ自身のピアノ伴奏と共に歌うサラ(ジュディット・シュムラ)。

『母へ捧げる僕たちのアリア』特別映像

6月24日(金)公開 『母へ捧げる僕たちのアリア』特別映像~ジュディット・シュムラの歌うオペラ~2分間のレッスンシーンが解禁!

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ジュディット・シュムラといえば2019年4月15日の火災により焼け落ちたノ ートルダム寺院の修復中、大聖堂内わずか7人の密室で開かれた聖金曜日の典礼でシューベルトの「アヴェ・マリア」をアカペラで歌う映像が話題になりました。 火災からちょうど1年の2020年4月10日、パンデミックの最中につき防護服に身を包み、厳かな静寂の中で見事に歌い上げております。

「アヴェ・マリア」をアカペラで歌うジュディット・シュムラの映像

フランスのニュース専門局 BFM TV による映像
L'émouvante interprétation de "l'Ave Maria chanté" par la comédienne Judith Chemla

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さらに、ジュディット・シュムラご本人や、男性ヴォーカルグループの LE VELVETS の佐藤隆紀さん、カレーハウス CoCo 壱番屋の創業者で宗次ホールの代表でもある宗次德二さん、映画評論家の木村奈保子さんなど、日本の各界からもコメントが到着いたしました

厳しい生活の中で母親を看病しながら暮らす4兄弟の末っ子が音楽と出会い、映画は彼の世界観がどのように変化するかを 物語っています。この映画にはたくさんのユーモアがあります。また暴力も。そして美しさに溢れた、とても素敵な映画です。
――― ジュディット・シュムラ

オペラ好きの私には、数々の名アリアが聴けて最高でした。ヌールを通して、オペラ愛好家が増えることを願います。 クラシック音楽が、悲惨な状況に打ち勝ち、困難を乗り越える原動力になり得ることを実感できる映画です。
―—— 宗次德二(名古屋宗次ホール 代表)

兄弟達が苦悩の中で捧げる、母への不器用で真っ直ぐな愛に胸が熱くなりました。自分も声楽の道へ一歩踏み出す時はとても勇 気が必要でした。躊躇っている若者へ..この作品は必ずその勇気を与えてくれるでしょう!
―――LE VELVETS 佐藤隆紀(歌手、ミュージカル俳優)

本作は、現実的な登場人物の厳しい日常に、音楽の魔法をかけた。愛の悲劇を力強く歌うオペラのパワーに引き寄せられて、人々 は殺伐とした状況を逃れ、日常を芸術に昇華していく。新鋭監督の品性がうかがわれる、上質な作品だ。
―――木村奈保子(映画評論家 コラムニスト)

オペラの名曲と共に瑞々しく描かれる4兄弟の絆、母への尽きせぬ愛、
夢を信じ一歩を踏み出そうとする少年の勇気を描いた感動作

南仏の海沿いの町の古ぼけた公営団地で、兄3人と暮らす 14 歳のヌール。重篤で昏睡状態の母を兄弟4人で自宅介護する生 活は苦しく、まだ中学生ながら夏休みは兄の仕事の手伝いと家事に追われる毎日だ。そんなヌールの欠かせない日課は、毎夕、母 の部屋の前までスピーカーを引っ張っていき、母が大好きなオペラを聴かせてあげること。そんなある日、教育矯正の一環で校内 清掃中だったヌールは、そこで歌の夏期レッスンをしていた講師サラに呼び止められ、歌うことに魅せられていくのだが――。

監督・脚本:ヨアン・マンカ
出演:マエル・ルーアン=ブランドゥ、ジュディット・シュムラ、ダリ・ベンサーラ、ソフィアン・カーメ、モンセフ・ファルファー
【2021年/フランス/フランス語/108分/カラー/ビスタサイズ/5.1chデジタル/原題:La Traviata Mes frères et moi】
配給:ハーク
配給協力:FLICKK 字幕翻訳:手束紀子
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
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6月24日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開