PFF(ぴあフィルムフェスティバル)が、2019年に新たなる映画賞として創設し、映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若くて新しい才能に対して贈られる「大島渚賞」の第三回受賞者が決定しました。

今年で3年目を迎える「大島渚賞」は、映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若くて新しい才能に対して贈られる賞です。かつて、大島渚監督が高い志を持って世界に挑戦していったように、それに続く次世代の監督を、期待と称賛を込めて顕彰します。

選考は、「日本で活躍する映画監督(劇場公開作3本程度)」、「原則として前年に発表された作品がある」監督を対象に、大島渚監督作品を知る世界各国の映画人より推薦を募り、審査員が授賞者を決定します。
第1回は、『鉱 ARAGANE』『セノーテ』が世界各国で高い評価を受けるなど、次々に新たな作品を生み出している小田香監督が受賞し、話題を呼びました。昨年の第2回は、「該当者なし」という結果に至りました。そして、今年の第3回はベトナム人女性労働者たちを描く長編第二作『海辺の彼女たち』が昨年公開され話題を集めた、藤元明緒(ふじもと・あきお/33歳)監督に決定しました。

4月3日(日)に、東京・丸ビルホールで、記念上映会を実施致します。

藤元明緒監督

監督プロフィール
1988年、大阪府生まれ。ビジュアルアーツ専門学校大阪で映画制作を学ぶ。在日ミャンマー人家族を描く初長編『僕の帰る場所』(2018年)が東京国際映画祭をはじめ33の国際映画祭で上映。2021年、ベトナム人技能実習生を描く長編第二作『海辺の彼女たち』を公開。同作品で2021年度「新藤兼人賞」金賞、TAMA映画賞最優秀新進監督賞など多数の映画賞を受賞。新作短編『白骨街道ACT1』が、4月に特集企画「映画を観て、ミャンマーを知るVol.2」の上映作品として劇場公開される。

「大島渚賞 記念上映会」では、受賞監督作品と大島渚監督作品を上映致します。
昨年公開され、数々の映画賞にも輝いた藤元明緒監督の『海辺の彼女たち』。1969年のカンヌ映画祭監督週間で上映され、大島渚監督の国際的評価の皮切りとなった『絞死刑』。2作の上映後には、藤元明緒監督、黒沢 清氏、大島 新氏(大島渚監督のご子息であり、『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』を監督)、MC荒木啓子(PFFディレクター)によるトークショーも行います。

日時:2022年4月3日(日)13時開映

会場:丸ビルホール(東京都千代田区丸の内2-4-1丸ビル7階)
◎チケットは、チケットぴあにて、3月19日(土)午前10時より発売!(会場でのチケット販売はありません)

料金:一般2,500円、学生1,500円

<上映ラインナップ>(※予定)

『海辺の彼女たち』

映画『海辺の彼女たち』 予告

映画『海辺の彼女たち』 [本予告] Feature Film "Along the Sea”

youtu.be

2020年/日本・ベトナム/カラー/88分
監督・脚本・編集:藤元明緒/プロデューサー:渡邉一孝、ジョシュ・レヴィ、ヌエン・ル・ハン
出演:ホアン・フォン、フィン・トゥエ・アン、クィン・ニュー

寒々しい海辺で懸命に生きるベトナム人の元技能実習生たち。過剰な演出を一切排し、リアリズムに徹した文体ながら、「彼女たち」に対する監督の温かな優しさがあふれる。ダルデンヌ兄弟の作風を思わせる秀作。

『絞死刑』

1968年/日本/117分
監督:大島渚 
出演:尹隆道、佐藤慶、渡辺文雄、石堂淑朗、足立正生、戸浦六宏、小松方正、松田政男、小山明子

絞首刑に処されたはずの在日朝鮮人死刑囚R。だが脈が止まらず処刑は失敗。記憶喪失に陥ったRの刑を再執行しようと、死刑執行人たちは彼の犯罪や家庭環境を芝居で再現し、記憶を取り戻そうと躍起になるが…。

1969年、カンヌ映画祭の監督週間で上映され、大島監督の国際的評価の皮切りとなった作品。

<トークショーゲスト> 
藤元明緒監督、黒沢 清氏(映画監督)、大島 新氏(ドキュメンタリー監督)、MC:荒木啓子(PFFディレクター)

「大島渚賞」選考委員
審査員長:坂本龍一氏(音楽家) 
審査員:黒沢 清氏(映画監督) 荒木啓子(PFFディレクター)