孤独を抱えながらも仕事に打ち込んできた女性と、夢を見ることさえ知らなかった少女。境遇も年齢も正反対のふたりの人生が、世界最高峰の一流メゾン、ディオールのアトリエを舞台に交差する――。主演にフランスが誇る名女優ナタリー・バイを迎え、対する少女役には『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』』など話題作に出演し、目覚ましい活躍を見せるリナ・クードリ。時に反発し合いながら、時に母娘のように、そして親友のように、厳しいオートクチュールの世界で彼女たちが本当に大切なものを手に入れるまでを、監督・脚本のシルヴィー・オハヨンが、繊細かつ深みのある人生ドラマとして描ききりました。
引退を目前に控えた孤高のお針子と、郊外に暮らす移民二世の少女。
ディオールのアトリエで、出会うはずのなかった二人の人生が交差する――
アトリエ責任者であるエステルは、次のコレクションを最後に退職が決まっている。準備に追われていたある朝、地下鉄で若い女性にハンドバッグをひったくられてしまう。犯人は郊外にすむジャド。警察に突き出してもよかった。しかし、滑らかに動く指にドレスを縫い上げる才能を直感したエステルは、ジャドを見習いとしてアトリエに迎え入れる。時に反発しながらも、時に母娘のように、そして親友のように、美の真髄を追い求め濃密な時間を過ごす二人だったが、ある日突然エステルが倒れてしまう。ショーは1週間後に迫っていた・・・。
仕事のプレッシャーをチョコレートで発散させる完璧主義者のエステルを演じるのは、フランスを代表する大女優ナタリー・バイ。薔薇に話しかけて孤独を癒す寂しいプライベートと、アトリエに現れただけで空気がピンと張り詰める責任者としての鬼の二面を見事に演じ分けた。そして、わがままな母に振り回されながら、新しい仕事と生活に不器用に挑戦するジャドに、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』で大注目のリナ・クードリ。本作では大ベテランのバイ相手に罵り合う度胸のよさを見せる。
ナタリー・バイが演じるエステルが
ディオールのアトリエでの始業風景を切り取った本編映像が解禁!
解禁された本編映像では、誰もが憧れる世界最高峰メゾン、ディオールのアトリエにて、顧客のためだけに完全オーダーメイドでデザインされた高級服 “オートクチュール”を手がけるお針子たちの朝が静かに、そして規則的に始まるシーンが映し出される。
アトリエの責任者であるエステル(ナタリー・バイ)が出勤をしたのは、定められた始業時間である8時の3分前。チョコレートをひとつ口に入れて今日の仕事内容を入念に確認する姿に、彼女がプレッシャーを抱えた完璧主義者であることが見て取れる。そして、次々と出勤するお針子たちのしっかりとアイロンがかけられた白衣姿にも、爽やかな朝の風景の中にもピリリとした緊張感と規律が流れていることが分かり、世界最高峰メゾンと言われるアトリエの空気が存分に感じられるシーンとなっている。
そんなアトリエについて、監督のシルヴィー・オハヨンは、「使われなくなった省庁の中に、昔ながらのアトリエを作りました。」と語る。現在のアトリエは、お針子たちの眼に負担がかからないよう、明るい光のニュートラルな空間になっているというが、本作では「装飾的にもっと詩的なものを取り入れたかった」と言い、「フランソワ1世通りにあるムッシュ・ディオールの最初のアトリエのようなドラマチックなものを目指しました。金箔やモールディングを施したヴェルサイユ宮殿のような雰囲気です。」と、アトリエのセットへの思いを語った。普段は目にすることがない、世界最高峰メゾンのドラマチックなアトリエの雰囲気とそのレガシーを、是非スクリーンでお楽しみください。
ディオールの幻のドレスや貴重なスケッチ画、
現役お針子の手仕事の美しさがスクリーンに登場!
映画の衣装デザイナーのキャリアを持ち、現在はオートクチュールのアトリエで働くジュスティーヌ・ヴィヴィアンの監修のもと、初代”バー”ジャケットや重ねづけされたプリーツが軽やかに揺れる”フランシス・プーランク”ドレスに、直筆のスケッチ画など、保管されていた貴重なアーカイブ作品の数々がスクリーンに登場する。出会うはずのなかった二人の女性を結びつけたのは、自分の腕で生きていく覚悟と美を生み出す繊細な技術。美の殿堂ディオールのアトリエを舞台に繰り広げられる、眼福と感動の人生賛歌!
STORY
エステルは引退を間近に控えたディオール オートクチュール部門の孤高のお針子。ある日、地下鉄で若い女性ジャドにハンドバッグを盗まれる。だが、警察に突き出す代わりに、エステルは彼女の世話をすることにした。なぜなら、エステルの唯一の財産――ドレスを縫い上げる卓越した技術、クリエイションの真髄――を受け継ぐ相手になり得ると直感したからだった。時に反発し合いながら、時に母娘のように、そして親友のように、厳しいオートクチュールの世界で、エステルはジャドに“指先から生み出される美”を授けてゆく・・・。そして、エステルにとっての最後のショーが目前に迫っていた。
監督・脚本:シルヴィー・オハヨン
出演:ナタリー・バイ『たかが世界の終わり』、リナ・クードリ『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』、パスカル・アルビロ『MISS ミス・フランスになりたい!』、クロード・ペロン『エミリー、パリへ行く』、クロチルド・クロ『パリの家族たち』
2021年|フランス|カラー|シネスコ|5.1ch|100分|原題:Haute Couture|G
© 2019 - LES FILMS DU 24 - LES PRODUCTIONS DU RENARD - LES PRODUCTIONS JOUROR
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
ハッシュタグ:#映画オートクチュール #DIOR
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