国内で最も権威と実績、歴史のある映画賞「第76回毎日映画コンクール」の受賞作品と受賞者 が決定した。日本映画大賞に輝いたのは、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」。日本映画優秀賞は「すばらしき世界」(西川美和監督)が受賞。男優主演賞は、佐藤健(「護られなかった者たちへ」)、女優主演賞は、尾野真千子(「茜色に焼かれる」)が受賞となった。

男優助演賞には「すばらしき世界」の仲野太賀が受賞、女優助演賞には「護られなかった者たち へ」の清原果耶が受賞。また、スポニチグランプリ新人賞は「茜色に焼かれる」の和田庵と片山友 希に贈られる。田中絹代賞は宮本信子が受賞。

監督賞は「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介、脚本賞は、「空白」の吉田恵輔、撮影賞は、「す ばらしき世界」の笠松則通、美術賞は「燃えよ剣」の原田哲男、音楽賞は「すばらしき世界」の林 正樹、録音賞は「孤狼の血 LEVEL2」の浦田和治が受賞。

アニメーション映画賞は「岬のマヨイガ」(川面真也監督)、大藤信郎賞は「プックラポッタと森 の時間」(八代健志監督)、ドキュメンタリー映画賞は「水俣曼荼羅」(原一男監督)がそれぞれ受賞する。

外国映画ベストワン賞は「ノマドランド」(クロエ・ジャオ監督)が選ばれ、さらに特別賞は、 今年
7月に54年の歴史に幕を閉じるミニシアターの先駆けだった岩波ホールに決まった。
「すばらしき世界」が日本映画優秀賞、男優助演賞、撮影賞、音楽賞を受賞して最多4冠を獲得。 「茜色に焼かれる」が女優主演賞、スポニチグランプリ新人賞(男性)、スポニチグランプリ新人賞(女性)を受賞して3冠、「ドライブ・マイ・カー」が日本映画大賞、監督賞を受賞して2冠、 「護られなかった者たちへ」が男優主演賞、女優助演賞を受賞して2冠となる。

映画ファンが選ぶTSUTAYA映画ファン賞・日本映画部門は「るろうに剣心 最終章The Final」(大友啓史監督)、外国映画部門は「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(キャリー・フク ナガ監督)が受賞する。なお、表彰式は、めぐろパーシモンホールで2月15日に開催が予定されている。

日本映画大賞「ドライブ・マイ・カー」
(C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会

日本映画優秀賞「すばらしき世界」
(C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

以下、受賞作品と受賞者

日本映画大賞:「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)
日本映画優秀賞:「すばらしき世界」(西川美和監督)

外国映画ベストワン賞:「ノマドランド」(クロエ・ジャオ監督)

男優主演賞:佐藤健「護られなかった者たちへ」
女優主演賞:尾野真千子「茜色に焼かれる」
男優助演賞:仲野太賀「すばらしき世界」
女優助演賞:清原果耶「護られなかった者たちへ」
スポニチグランプリ新人賞(男性):和田庵「茜色に焼かれる」
スポニチグランプリ新人賞(女性):片山友希「茜色に焼かれる」

監督賞:濱口竜介「ドライブ・マイ・カー」
脚本賞:吉田恵輔「空白」
撮影賞:笠松則通「すばらしき世界」
美術賞:原田哲男「燃えよ剣」
音楽賞:林正樹「すばらしき世界」
録音賞:浦田和治「孤狼の血 LEVEL2」

アニメーション映画賞:「岬のマヨイガ」(川面真也監督)
大藤信郎賞:「プックラポッタと森の時間」(八代健志監督)

ドキュメンタリー映画賞:「水俣曼荼羅」(原一男監督)

TSUTAYA映画ファン賞・日本映画部門:「るろうに剣心 最終章 The Final」
TSUTAYA映画ファン賞・外国映画部門:「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」

田中絹代賞:宮本信子
特別賞:岩波ホール(エキプ・ド・シネマの活動)
(敬称略)

主催 毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社
共催 目黒区
特別後援 カルチュア・コンビニエンス・クラブグループ(カルチュア・エンタテインメント、Tポイント・ジャパン) 後援 経済産業省、文化庁、日本映画製作者連盟、映像文化製作者連盟、ユニジャパン、映像産業振興機構(VIPO)、 目黒区芸術文化振興財団
協賛 東急グループ、東日印刷
協力 ウォーターマン、エース、黒谷美術、芸游会、サッポロビール、下関市(山口県)、シモンズ、Base KOM

2022年 2 月 15 日(火)、めぐろパーシモンホールにて表彰式開催予定