2018年7月、『20世紀ノスタルジア』等で知られる映画監督・原將人の自宅が不慮の火事で全焼し、すべての家財道具と映画フィルム機材が焼失。やけどを負って入院した原に代わり、妻のまおりが家族の様子をスマートフォンで記録した。原將人、原まおりが共同監督を務め、一家のゼロからの再起を記録したドキュメンタリー映画『焼け跡クロニクル』。

焼け跡から救い出したフィルム

劇場公開を目指し、現在クラウドファンディングを実施中の本作ですが、この度東京・シネスイッチ銀座と、本作の舞台でもある京都のアップリンク京都にて上映頂くことが決定いたしました!2022年2月の公開を予定しております。
原將人、原まおり共同監督は、公開決定にあたり「かねてよりお世話になっているミニシアター様より上映の支援を頂き、本当に有難く、嬉しく思っております。」とその喜びを伝えている。

【ドキュメンタリー映画『焼け跡クロニクル』】
2018年7月、京都・西陣の原將人監督宅より出火、自宅が全焼した。出火原因は不明。原は火傷を負って入院、残された家族は公民館へ避難。明日着る服も、帰る家もなく、映画監督の命である作品は燃え、生活するのに必要なものを何もかも失った。
火災当日の模様とゼロからの再起を、当事者自らが記録したドキュメンタリー。

『焼け跡クロニクル』は11月30日(火)まで、MotionGalleryにてクラウドファンディングを実施している。いよいよ残すところ10日となったが、最終的に集まった資金は映画の完成費用、全国での劇場公開に向けた配給・上映費用として使用する為に、多くの人からの支援を募っている。

●目標金額:300万円 
●クラウドファンディング募集期間:2021年11月30日(火)まで

クラウドファンディングページ
https://motion-gallery.net/projects/yakeato-movie

●主なリターン:「全国共通特別鑑賞券」「焼け残った原將人作品の8mmフィルムの現物」「原將人、まおり監督からの年賀状」「2022年カレンダー付きマスコミ用プレスシート」「エンドクレジットにお名前掲載」「オンラインイベント参加券」「オンライン打ち上げ参加券」などを用意。

【監督 原まおりコメント】
わたしたち家族は、火事で非常に辛い思いをしました。悲惨な状況のまま、人生を不幸のままにしていてはいけないと、そのことを映画を介して考えました。シナリオもない、記録素材の断片を、原とふたりで編集し続け、家族と追撮しながら、ようやく11月15日に編集が完成しました。支援者の方々が増えるたびに、『焼け跡クロニクル』の映画的な骨格が強くなるような気がして、この映画を作りなさい、と言われているような気がして、励まされながら作業が進んでいきました。わたしたちに手を差し延べ、ご支援いただけるなんて、恐縮です。涙が出ます。支援者の方が増えるたびに、原とふたりで拍手&歓声をあげて感謝しながら、よし、がんばろう!と、やってきました。そして今、わたしは大声で叫びたい。「上映していただける映画館が決まりました!」。机上の空論ではなく、本当に上映していただける映画館が決まりました。今、兎に角、この完成した映画を誰かに観てほしくてたまりません!ここまで、自己資金で頑張ってきました。編集が完成しましたので、次は、整音やグレーディング作業の方々に映画をお預けしなくてはなりません。11月30日までクラウドファンディングでその支援を募ることができます。どうぞ、どうぞ目標金額を達成させてください。映画館でこの映画が上映される夢を一緒にみてください!よろしくお願いいたします。

【共同監督:原まおり プロフィール】
1973年1月1日、大分県日田市出身。湯布院映画祭の実行委員で原 將人と出会い、結婚。第1回フランクフルト国際映画祭で観客賞受賞した『MI・TA・RI!』では、夫である原に師事し、撮影、編集、脚本、出演など映画全般を共同製作。戦後の昭和30年代を舞台にした、『あなたにゐてほしい~SOAR~』では主演(観音崎まおり)を務め、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭渚特別賞を受賞した。

焼けた8ミリフィルム映像

【監督 原將人よりコメント】
火事にも負けず、(その後の)夏の猛暑にも負けず、全てを失った喪失感にも負けず、映画を作りました。それが『焼け跡クロニクル』です。でも、私の入院中、妻、まおりがスマホで回していてくれなかったら、焼け跡から焼け残った8ミリフィルムを救い出していなかったら、この映画は無かったのです。すべてを失いましたが、もっと大きな未来を得ようとしています。私たち家族だけでなく、みなさんの財産になるような映画が、もう一息で完成しようとしています。どうか、クラウドファンディング、応援してください。

【監督:原將人 プロフィール】
1950年、東京生まれ。1999年より京都在住。1968年、麻布学園高校在学中に『おかしさに彩られた悲しみのバラード』(以下『バラード』)で第1回フィルムアートフェスティバル東京においてグランプリ・ATG賞をW受賞。10代で松本俊夫監督の『薔薇の葬列』助監督、大島渚監督『東京
战争戦後秘話』脚本・予告編の演出を手掛け、天才映画少年と称される。
1973年に発表した『初国知所之天皇』は独自のスタイルで新しい映画の地平を開き、インディーズ映画の傑作として語り継がれる。瀬々敬久、大森一樹、犬童一心らが「監督を志したきっかけは『バラード』と『初国知所之天皇』」と公言し、『バラード』は村上龍の小説「69」にも登場するなど、多大な影響を及ぼした。1997年、広末涼子映画デビュー作 『20世紀ノスタルジア』で日本映画監督協会新人賞受賞。2002
年、デジタルプロジェクター1台と8mm映写機2台による3面マルチ投影のライブ作品『MI・TA・RI!』が第1回フランクフルト国際映画祭観客賞受賞。63歳で、双子の姉妹の父になる。 その他の作品に芭蕉の「奥の細道」を追った『百代の過客』(93・山形国際ドキュメンタリー映画祭95コンペティション作品)、『あなたにゐてほしい』(13・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭渚特別賞)、『双子暦記・私小説』(18・第1回東京ドキュメンタリー映画祭長編部門グランプリ)などがある。

不慮の火事で自宅が全焼!原 將人監督が描く、
家族による再生のドキュメンタリー『焼け跡クロニクル』をご支援ください!

不慮の火事で自宅が全焼!原 將人監督が描く、家族による再生のドキュ メンタリー『焼け跡クロニクル』をご支援ください!

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山田洋次監督や、瀬々敬久監督などからも熱い応援のコメントが寄せられている
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