横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画『誰かの花』(奥田裕介監督)が、第34回東京国際映画祭「アジアの未来」部門にて正式出品されることが決定しました。

横浜のミニシアタージャック&ベティ30 周年に向けて企画・製作された本作。出演は、カトウシンスケ(『ケンとカズ』小路紘史監督)をはじめ、吉行和子(『東京家族』山田洋次監督)、高橋長英(『それでもボクはやってない』周防正行監督)の他、和田光沙、テイ龍進、篠原篤など実力派俳優、若手俳優・村上穂乃佳、横浜に縁の深い大石吾朗、渡辺梓、寉岡萌希、堀春菜、笠松七海らがジャック&ベティ30 周年映画に集結している。また、本格的な映画出演がはじめての子役・太田琉星は素晴らしい演技力をみせている。
監督に起用されたのは、長編 2 作目となる奥田裕介監督。
今回の東京国際映画祭正式出品決定に伴い、監督からコメントが到着しました。

奥田裕介監督コメント

奥田裕介監督

東京国際映画祭「アジアの未来」部門。
正式招待作品に選んでいただきました。
「アジアの未来」部門は毎回、とても興味深い作品が多く、大好きな部門なので「誰かの花」を上映していただけること大変光栄です。
そして、「団地」という難しいロケーションの中で、神経をすり減らしたスタッフやキャストの方々はもちろん、住んでいる方々に沢山のご協力をいただいたので、一つ恩返しができたのではないかという安心した想いもあります。
尊敬するキャスト、信頼するスタッフと大切につくった作品です。
多くの人が集まる東京国際映画祭で、この映画を観た人に何を感じていただけるかとても楽しみです。

奥田裕介監督【プロフィール】
1986年生、神奈川県出身。
日本映画学校(現・日本映画大学)で映画制作を学ぶ。
映画やドラマの現場で演出部や制作部を経験。
ドキュメンタリー映画の構成、ミュージックビデオの脚本・監督、舞台でも脚本提供や作・演出など多岐にわたり活動。
本作が劇場公開作品第二作目となる。

[STORY]
鉄工所で働く孝秋(カトウシンスケ)は、薄れゆく記 憶の中で徘徊する父・忠義(高橋長英)とそんな父に振り回され る母・マチ(吉行和子)のことが気がかりで、実家の団地を訪れ る。しかし忠義は、数年前に死んだ孝秋の兄と区別がつかないの か、彼を見てもただぼんやりと頷くだけであった。 強風吹き荒れるある日、事故が起こる。団地のベランダから落ちた植木鉢が住民に直撃し、救急車やパトカーが駆 けつける騒動となったのだ。父の安否を心配して慌てた孝秋であったが、忠義は何事もなかったかのように自宅に いた。だがベランダの窓は開き、忠義の手袋には土が...。一転して父への疑いを募らせていく孝秋。 「誰かの花」をめぐり繰り広げられる偽りと真実の数々。それらが亡き兄の記憶と交差した時、孝秋が見つけたひ とつの〈答え〉とは。

出演:カトウシンスケ / 吉行和子 / 高橋長英 / 和田光沙 / 村上穂乃佳 / 篠原篤 / 太田琉星 /
大石吾朗 / テイ龍進 / 渡辺梓 / 加藤満 / 寉岡萌希 / 富岡英里子 / 堀春菜 / 笠松七海

脚本・監督:奥田裕介
製作:横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画製作委員会
宣伝・配給:GACHINKO Film
2021年|日本|115分|5.1ch|アメリカンビスタ

2021 年12月 18 日(土)~12 月24日(金)横浜ジャック&ベティ先行上映
2022年1月29日(土)より横浜ジャック&ベティ、ユーロスペースほか全国順次公開