1989 年に刊行された吉本ばなな著「キッチン」は社会現象ともいえる大ヒットを博し、これまでに世界 30 か国以上で翻訳され、発売から 30 年以上経った今でも世界中の人々に愛されている。 そして、その「キッチン」に収録されている短編小説「ムーンライト・シャドウ」は、1987 年に吉本ばななが大学の卒業制作として発表し、吉本自身も「初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説」と語る作品。深く心に刻まれるその存在は、ファンの中では初期の名作との呼び声も高い。

先日映画化が発表されると SNS 上では「私の生涯のイチオシの物語が映画化される時が来るとは!」、「何度も読んでいる大切な作品。夢みたいだ」と多くの歓喜の声が上がり、さらに主人公・さつき役を小松菜奈が務めることを受け、「小松菜奈さんピッタリ!」、「30 年くらいで作り上げてきたイメージ通りでゾクゾクします。」などと大きな話題を呼んだ。

小松菜奈と宮沢氷魚が恋人役を演じる。
©2021 映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会

宮沢氷魚が、小松菜奈演じる主人公の恋人・等役に!!
「等として一生懸命生きた。」 唯一無二の存在感を発揮!

©2021 映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会

本作は、突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない、主人公・さつきの一人称の視点で描かれる、「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー。この度、宮沢氷魚が、小松菜奈演じるさつきの恋人・等役を務めることが 解禁となった。「MEN’S NON-NO」専属モデルとして活躍する傍ら、2017 年にドラマ「コウノドリ」(TBS 系)で俳優デビュー。その後数々の話題作に出演。初主演映画「his」では、2020 年に【TAMA 映画賞 最優秀新進男優賞】、【報知映画賞 新人賞】、【ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞】、2021 年に【日本映画批評家大賞 新人男優賞(南俊子賞)】を受賞。さらに、新型コロナウイルスの影響による上演終了から見事な復活劇を遂げた、渡辺謙主演舞台「ピサロ」ではインカ王アタウアルパを熱演。そして、2022 年前期の NHK 連続テレビ小説「ちむどんどん」への出演も控えるなど、 次世代を担う、そして日本を代表する俳優へと着実に進化を続けている。 主人公・さつきの恋人・等は、全てを包み込むような優しさを持つ一方、ふといつのまにか、その場からいなくなってしまうような儚さがどこか漂う。等のその優しさと雰囲気にさつきは惹かれ、二人は恋人として幸せな時間を過ごしていく。しかし、等は突然帰らぬ人に。 宮沢自身は「等と近しいものがあると感じた。」とも語り、その爽やかなルックスと圧倒的な透明感で、 この難しい役どころを見事に演じ切る!
等役を務める宮沢氷魚のコメントも到着!

<宮沢氷魚コメント>
最初に台本をいただいて読んだ時に、自分自身と等に近しいものがあるように感じ、物語が自分の中にスーッと浸透していく気持ち良さがありました。等の苦悩や悩みもすごく共感できましたが、等に訪れる死というものは忘れて、一つ一つのシーンや瞬間を、等として一生懸命生きるという考え方で撮影に臨みました。
エドモンド監督は、ずっと笑顔でとにかく役者のことを第一に考え、すごく演じやすくチャレンジしやすい環境を準備してくれたので本当に感謝しています。そういった環境で自由にやらせていただいたからこそ、「こうしたら面白いんじゃないか」というひらめきもあった現場でした。
主人公のさつきは、個性的で自分の意志をしっかりと持っている女性なので、演じるのは独特の空気感を放つ小松さんしかいないと思いました。「ムーンライト・シャドウ」という作品を背負って主人公のさつきになった小松さんがしっかりと先頭にいたので、現場のチーム力も高まっていき、小松さんにもすごく感謝しています。
「ムーンライト・シャドウ」は、いろいろ考える、思うきっかけを与えてくれる、本当に素晴らしい作品になっていると思います。この作品が皆さんのもとへ届くことを楽しみにしていますし、皆さんが少しでも笑顔になってくれることを願って僕たちもがんばりました。吉本ばななさんの原作のように、日本だけでなく世界から愛される作品になったらいいなと思います。
ぜひ楽しみにしていてください。

主人公の恋人役を務める、宮沢氷魚
©2021 映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会

小松菜奈演じる、主人公・さつきのティザービジュアルが解禁!

©2021 映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会

秋らしい背景の中で差し込む陽の光がきらめく、小松演じる主人公・さつきのティザービジュアルが解禁となった。 穏やかでどこか朗らかさを感じさせる表情は、吉本ばななの描く作品のように触れた者をスッと引き込み、力強ささえ感じるものとなっている。 それとは対照的に慎ましく、まるで主人公・さつきの日記に綴られているかのような、「この恋に名前をつけて、そっと胸にしまってある。」というキャッチ コピーは、耳障りの良い優しい響きを持つ。このキャッチコピーを思わず声に出して読んでみたアナタ。スマホや手帳にメモしてある、今見返してみると少し気恥ずかしくもある忘れがたき恋、そしてそんな恋に真剣に向き合っていた自分の姿と、ほんの少しだけ無意識に重ね合わせてみたのではないだろうか。

広辞苑には、恋という言葉の意味のひとつがこう記されている。
「一緒に生活できない人や亡くなった人に強くひかれて、切なく思うこと。また、そのこころ。特に、男女間の思慕の情。恋慕。恋愛。」
まぎれもなく、映画『ムーンライト・シャドウ』の中に存在する主人公・さつきの恋を、ぜひ劇場で自分の目で確かめてほしい。

©2021 映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会

さつきと等の幸せな時間が流れる、特報映像が解禁!

「今の時代に映画になるべくしてなった作品だと思います。」
  原作・吉本ばなな

この度、30 秒の特報映像が解禁!映像は、原作者・吉本ばななの「今の時代に映画になるべくしてなった作品だと思います。」というコメントで幕を開ける。

映画『ムーンライト・シャドウ』特報

映画『ムーンライト・シャドウ』特報30秒映像(9月全国ロードショー)

youtu.be

刊行から 30 年以上経った現在でも世界中で愛される原作が、スクリーンで新たに生まれ変わる奇跡に胸が高まると同時に、静かに聞こえる“鈴”の音。“鈴”は、原作「ムーンライト・シャドウ」 (新潮社刊「キッチン」収録作品)でも描かれる、主人公・さつきとその恋人・等をつなぐキーアイテム。そして「鈴の音が耳を離れないんです。」と続く小松菜奈演じる・さつきのナレーションに、メガホンを取ったエドモンド・ヨウ監督の原作への尊敬と愛情が垣間見える。どこか神秘的な映像とともに流れていく、さつきと等の笑顔あふれる幸せそうな時間は、恋人同士の何気ない日常の瞬間を切り取り、柔らかくあたたかい雰囲気に包まれる。そして「もっと一緒 にいたかったな」というさつきのナレーションと、クローズアップされる名残り惜しそうに離れる二人の手が、先々訪れる恋人・等との別れを予感させるものとなっている。小松演じる主人公・さつきは、愛する人を失ったその深い悲しみや喪失感をいかにして乗り越えていくのだろうか。スクリーンで全貌が明らかになる公開日が今から待ち遠しい。

<INTRODUCTION >
<吉本ばなな>初期の名作が“今こそ”映画化!

この世界的ベストセラー小説の映画化を待っていた──。世界 30 か国以上で翻訳されている「ムーンライト・ シャドウ」(新潮文庫「キッチン」収録)。吉本ばななの原点とも言える名作ラブストーリーが 33 年の時を経て 遂に映画化。
主人公・さつきを演じるのは、小松菜奈。作品ごとに圧倒的な演技力を発揮し開花し続ける彼女にとって、初の 長編映画単独主演となる。さつきの恋人・等役には、役者として目覚ましい活躍をみせる宮沢氷魚。そして監督 は、以前から原作ファンだったというマレーシア出身のエドモンド・ヨウ。これからのアジアを牽引するフレッ シュかつ実力あるキャスト・スタッフが集結し、ニュー・アジア・フィルムが誕生した。
人は、愛する者を失った時、どうやってその喪失感を乗り越えていくのだろうか。「ムーンライト・シャドウ」で 描かれるのは、さつきと等の純美な恋愛、現実と幻想の狭間のような優美な世界観、そして哀しみを受け止めて 力強く生きていこうとするヒロインの姿。すべての人の心に沁みる、心を揺さぶる、「さよなら」と「はじまり」 のラブストーリー。
恋人の突然の死に向き合うことができず、深い哀しみに打ちひしがれるさつきは、以前耳にした“月影現象”に 次第に導かれていく。それは、満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象だった......。

原作:「ムーンライト・シャドウ」吉本ばなな(新潮社刊「キッチン」収録作品)
タイトル:映画『ムーンライト・シャドウ』

出演:小松菜奈 宮沢氷魚
監督:エドモンド・ヨウ
脚本:高橋知由
配給宣伝:SDP、エレファントハウス
©2021 映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会

映画『ムーンライト・シャドウ』 9月全国ロードショー!