『ショック・ドゥ・フューチャー』は、電子音楽の黎明期にその音色に魅了され、友人たちと“未来の音楽”を作ろうと奮闘する若き女性ミュージシャ ンを描いた⻘春音楽映画。

1978年、パリ。若手ミュージシャンのアナは、依頼されたCMの作曲にとりかかっていたものの、納得のいく曲が作れずにいた。ある日、アナは偶然、見たこともない日本製のリズムマシン(ROLAND CR-78)を手に入れ、その音色に魅せられる。時はエレクトロ・ミュージックの世界的なブレイク前夜。シンセサイザーやリズムマシン、シーケンサーなどの電子楽器が普及し始め、日本でもYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)が結成された頃。未来的な音の響きに心躍らせる女性ミュージシャンのアナと友人たちをエモーショナルに描く。
主演は映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキー (『エル・トポ』)を祖父に持ち、ミュージシャンやモデルとしても活躍するアルマ・ ホドロフスキーが、男性優位の音楽業界で奮闘するアナを熱演した。
監督は音楽ユニット 「ヌーヴェル・ヴァーグ」の活動でも知られるマーク・コリン。スロッビング・グリッスル、スーサイド、ディーヴォ、ザ・フューチャーakaヒューマン・リーグなど、70年代後半を象徴する楽曲の数々も聴き逃せない。

©︎019NeboProductions-ThePerfectKissFilms-SogniVeraFilms

予告編では、カルト映画の巨匠アレハンドロ・ホドロフスキー(『エル・トポ』)を祖父に持ち、ミュージシャン・モデルとしても活躍するアルマ・ホドロフスキーが、男性優位の音楽業界で、媚びることなく自分を貫く主人公アナを軽やかに演じている様子が描かれている。
物語の鍵となるアイテムとして登場する日本製のリズムマシン(ROLAND CR-78)は、数々の名曲を生み出してきた電子楽器の“名機”として知られており、アナと友人が宅録で曲を作る場面も登場する。

予告編の最後には、石野卓球さんからのコメントもあり、テクノファン、エレクトロ・ミュージックファンにとっても必見の作品。

『ショック・ドゥ・フューチャー』予告

『ショック・ドゥ・フューチャー』予告

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たまらなく自分のスタジオに行って アナログシンセをいじりたくなりました(特に前半)
■石野卓球(DJ、プロデューサー)

時代が変わりはじめる。 その起点となった時代を象徴的に描いた作品だ。
■野田努(ele-king編集長)

『ショック・ドゥ・フューチャー』は 8月27日(金)より新宿シネマカリテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開

主演:アルマ・ホドロフスキー
1991年、チリ生まれ。映画監督であり作家でもあるアレハンドロ・ホドロフスキーの孫娘。14歳の時にフランスのテレビ映画でデビュー、 2013年にアブデラティフ・ケシシュ監督の『アデル、ブルーは熱い色』で主人公アデルの友人ベアトリスを演じ話題となった。その後も映画出演のほか、モデルとしても 「The Coveteur」、「Vice」、「Envy」、「Marie Claire Italy」、「Emirates Woman」などの有名ファッション誌に登場。2014年からはランコムのアンバサダーに就任、2019 年にはクララ・ルチアーニのミュージックビデオ「Saint-Victoire」を監督するなど活躍の幅を広げている。

監督:マーク・コリン
音楽ユニット“ヌーヴェル・ヴァーグ”のプロデューサー。フランスのイヴリーヌ県・ヴェルサイユ郡で生まれ育つ。2003年にポストパンクの名作をボサノ バやレゲエなどで再構成するアイデアを得て、2004年にヌーヴェル・ヴァーグとして初めてのアルバム「ヌーヴェル・ヴァーグ」をリリース。映画音楽も数多く手がけ、ジュリー・ デルピー監督・主演の『パリ、恋人たちの2日間』のサントラにも参加している。本作で映画監督デビューをはたした。

監督:マーク・コリン(音楽ユニット“ヌーヴェル・ヴァーグ” )
出演:アルマ・ホドロフスキー、フィリップ・ルボ、クララ・ルチアーニ、ジェフリー・キャリー、コリーヌ
2019年/フランス/78分/5.1ch/シネマスコープ/DCP/映倫区分G
原題「LE CHOC DU FUTUR」
配給:アット エンタテインメント

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