全国順次公開中、アネット・ベニング × ビル・ナイ × ジョシュ・オコナーが奏でる心を揺さぶる家族のアンサンブル『幸せの答え合わせ』。妻のグレース役を演じたアネット・ベニングのインタビュー映像が到着した。

29年間連れ添った夫からのまさかの離婚宣言。家族それぞれのリスタートの先に輝く光とは?

アカデミー賞4度ノミネート、ゴールデングローブ賞6度ノミネート&2度受賞を誇る『20センチュリー・ウーマン』の大女優アネット・ベニングと、『ラブ・アクチュアリー』で英国アカデミー賞に輝いた演技派俳優ビル・ナイが、結婚29年目に突然、夫の方から別れを切り出す夫婦を演じる。彼らの一人息子役に、Netflixの大ヒットシリーズ「ザ・クラウン」でチャールズ皇太子役を演じてゴールデングローブ賞を獲得、ロエベやブルガリのアンバサダーをつとめるなど、人気急上昇中の英国若手スター、ジョシュ・オコナーが扮する。

『グラディエーター』でアカデミー賞脚本賞を受賞したウィリアム・ニコルソンが、自身の両親との実体験をもとに脚本を書き上げ自ら監督も手がけた。可笑しみと切なさの間を行ったり来たりする家族のリアルな台詞には、まるで自分の家族アルバムの1ページに出会ったかのように共感せずにはいられない。夫のまさかの離婚宣言から始まった家族それぞれのリスタートが、人は何があっても光差す方へ必ずまた歩き出せると教えてくれる感動作。

アネット・ベニングのインタビュー映像公開

『幸せの答え合わせ』インタビュー|アネット・ベニング

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この度公開されたインタビュー映像では、アカデミー賞に4度ノミネートされ、ゴールデングローブ賞を2度受賞の大女優アネット・ベニングが、自身の演じた役柄の魅力や、共演したビル・ナイとジョシュ・オコナー、本作のテーマについて語っている。

自身が演じたグレースという役柄の魅力を聞かれると「私は人間が好き。そして役者という仕事が大好き。役者は自分の役に主観的なアプローチが許されるわ。それは、その人物を愛してしっかりと支えてあげるということ。グレースは欠陥があり支えたいと思えた。優れた脚本だという証拠ね」と、その人間味溢れるキャラクターの魅力を語った。

29年間連れ添った夫を演じたビル・ナイとの共演については、「もともと私は何十年も彼に夢中だった。同じぐらい長く連れ添ってる夫も理解してくれてるから心配しないで。(笑) だから共演できると知って興奮したわ。彼は楽しくて役者としても実力があり、仕事に対して真摯に向き合う人よ。おまけに楽しみ方も知ってる。だから一緒に仕事ができて最高だったわ」と共演できた喜びを話した。

グレースとジェイミーの親子関係については「グレースとジェイミーはとても複雑な関係にあるの。夫に捨てられた彼女は息子を巻き込んで、夫の心を取り戻そうとする。彼女の場合は手遅れなのに、それに気づかず息子を使い夫との間に立たせようとする。でも二人は誰にも状況を変えることはできないと学ぶの。起きたことに対してはグレースにもジェイミーにももはや成すすべがない。二人がそれを学ぶ姿が丁寧に描かれているわ。息子は親離れをしなければならない。そして母親は夫だけでなく息子も解放し、自立する必要があることが描かれてる」と劇中の二人の変化を交え解説した。

<STORY>
イギリス南部の海辺の町シーフォード。近くの崖下には「ホープ・ギャップ」と呼ばれる入り江が広がり、美しい景色が散策する者たちの心を癒してくれる。この町で暮らすグレースとエドワードは、もうすぐ結婚29周年を迎えようとしていた。仕事を引退したグレースは詩集の作成に時間を費やし、エドワードは高校で教師をしている。独立して家を出た一人息子のジェイミーが久しぶりに帰郷した週末、エドワードは突然、「家を出て行く」とグレースに別れを告げる。その理由を聞いて耳を疑うグレースとジェイミー。絶望と怒りに支配される母を支えるジェイミーも、自身の生き方や人間関係を見つめ直していく。3人それぞれの痛みはしかし、思いもしなかった明日を連れて来る──。

『幸せの答え合わせ』はキノシネマ横浜みなとみらい、キノシネマ立川髙島屋 S.C.館、キノシネマ天神ほか全国順次公開中

監督・脚本:ウィリアム・ニコルソン
出演:アネット・ベニング、ビル・ナイ、ジョシュ・オコナー
2018年/イギリス/英語/カラー/スコープサイズ/DCP/5.1ch/100分/レイティング:G
原題:Hope Gap/字幕翻訳:川喜多綾子