現在ポレポレ東中野ほか全国公開中の藤元明緒監督『海辺の彼女たち』が、第24回上海国際映画祭を含む4つの国際映画祭に出品されることが決定。あわせて藤元監督のコメントも到着した。

『海辺の彼女たち』世界の映画祭へ続々と出品が決定!!

第68回 サンセバスチャン国際映画祭 新人監督部門 出品
第33回 東京国際映画祭 ワールド・フォーカス部門 出品
第42回 カイロ国際映画祭 インターナショナル・パノラマ部門 出品

映画『海辺の彼女たち』は、より良い生活を求めて来日した3人のベトナム人女 性たちを主人公に、きらめく未来を夢見ながら、過酷な現実と闘う姿を描いた物語。藤元監督は、前作『僕の帰る場所』で在日ミャンマー人の移民問題と家族 の愛を描き、東京国際映画祭「アジアの未来部門」グランプリを受賞。本作でも在日外国人労働者へと目を向け、実際の技能実習生や来日後に失踪した当事者、 彼らを支援しているシェルター等での入念な取材を基に、藤元監督が脚本を執筆した。

今年で24回目となる上海国際映画祭は、中国で最大かつ唯一、国際映画製作者連盟 (FIAPF))公認の長編映画祭だ。本作が出品されるのはパノラマ部門内の、著名な国際映画祭での受賞作や話題作が出品される厳選されたセレクショ ンである「VIVA LA FESTIVAL」という出品枠。同映画祭は、6 月 11日〜20日に開催となる。

さらに、<韓国プレミア>となる第 3 回平昌国際平和映画祭(6/17〜22)で は、9作品でグランプリ、審査員賞、観客賞を競うインターナショナルコンペティション部門へ、<中東プレミア>となる第38回イラン・ファジル国際映画祭(現在開催中〜6/2)では、アジアとイスラム圏の映画12作品が選出されるコンペティション 「イースタンビスタ」部門への出品が決定。今年はオンライン開催となる第21回ドイツ・ニッポンコネクション(6/1〜6)では、才能ある若手の監督や実験的アプローチを行う作品が集う「ニッポン・ヴィジョンズ」部門への出品も決定している。

映画祭出品に際して藤元監督のコメントが到着

今年も困難な状況の中、映画の灯火を消すまいと映画祭を運営する方々には頭が下がる思いです。 そして、この映画を世界に羽ばたかせてくれたのは、これまで観ていただいた日本の観客の皆さま、スタッフ、キャス ト、ロケ地の皆様、スポンサー、映画に関わる全ての人々のおかげです。感謝してもしきれません。 日本でも、海外でも、まだまだ映画が広がっていくことを切に願っています。 これからも作品を作れるように、頑張ります。
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――藤元明緒(映画監督)

ポレポレ東中野ほか全国順次公開中!

なお、緊急事態宣言下の5月1日に初日を迎えたポレポレ東中野では、感染対策を講じながら初日から連日16日間、チケ ット完売が続き、とくに土日の回については全て完売となるほどの大盛況。すでに6月18日までのロングラン上映が決定している。(6/19以降の上映については未定)) 現在もクチコミが広がり、平日でも完売となる回もでるなど快進撃が続き、 現時点で上映館は全国37館が決定している。

『海辺の彼女たち』劇場情報:https://theaters.jp/6367

映画『海辺の彼女たち』
[スペシャルコメント予告]

映画『海辺の彼女たち』 [スペシャルコメント予告]

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<STORY>
ベトナムから来た3人の女性たち、アン、ニュー、フォン。彼女たちは日本で技能実習生として3ヶ月間働いていたが、ある夜、過酷な職場からの脱走を図った。ブローカーを頼りに、辿り着いた場所は雪深い港町。不法就労という状況に怯えながらも、故郷にいる家族のため、幸せな未来のために懸命に働き始めたが......。より良い生活を求めて来日したベトナム人女性たちを主人公に、きらめく未来を夢見ながら、過酷な現実と闘う姿を描く。

脚本・監督・編集:藤元明緒
出演:ホアン・フォン、フィン・トゥエ・アン、クィン・ニュー 他

撮影監督:岸建太朗/音響:弥栄裕樹/録音:keefar/フォーカス:小菅雄貴/助監督・制作:島田雄史/演出補:香月綾/DIT:田中健太:カラリスト:星子駿光/アソシエイトプロデューサー:キタガワユウキ/
プロデューサー:渡邉一孝、ジョシュ・レビィ、ヌエン・ル・ハン
協賛:坂和総合法律事務所、株式会社ビヨンドスタンダード、⻑崎⼤学多⽂化社会学部
協⼒:外ヶ浜町、平舘観光協会、⽇越ともいき⽀援会、⽇本ミャンマーメディア⽂化協会
後援:国際機関⽇本アセアンセンター
共同制作会社:ever rolling films
企画・製作・配給:株式会社E.x.N/宣伝:高田理沙
2020年/日本=ベトナム/88分/カラー/5.1ch/1:1.85/ベトナム語・日本語/ドラマ/DCP