この度、悪魔崇拝主義を標榜し、過激なライヴパフォーマンスとコープスペイント(死化粧)で世界のメタル・シーンを席捲し、教会連続放火、暴動、果ては複数の殺人事件まで引き起こし社会問題にまで発展した、初期ブラック・メタル・シーンの中核的な存在となったバンド「メイヘム」の狂乱の青春を描いた映画『ロード・オブ・カオス』が2021年3月26日(金)より『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』の大ヒットも記憶に新しいシネマート新宿、シネマー ト心斎橋ほかにて劇場公開される事が決定いたしました。

©2018 Fox Vice Films Holdings, LLC and VICE Media LLC

日本公開に寄せて、ブラック・メタルの父とでも言うべきバンド 「バソリー」の元ドラマーであり、ローリング・ストーンズ、 マドンナ、ポール・マッカートニー、メタリカなどのMVも手掛ける本作の監督ジョナス・アカーランドからのコメントも到着。 日本版ポスタービジュアルならびに場面写真も同時解禁となりました。

狂気を超えた真実が遂に劇場公開決定!

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あまりにスキャンダラスな〈ブラック・メタル〉黎明期、
その陰惨で猟奇的な漆黒の歴史...

ノルウェー・オスロに拠点を置き、初期ブラック・メタル・シーンの中核的な存在となったバンド「メイヘム(Mayhem)」。 彼らは、サタニズム(悪魔崇拝主義)を標榜し、過激なライヴパフォーマンスとコープスペイント(死化粧)で世界のメタルシーンを席捲。同時に、バンドリーダーのユーロニモスは、“誰が一番邪悪か”を競い合うアンダーグラウンド集団「インナーサークル」を結成。活動は過激化し、教会連続放火、暴動、果ては複数の殺人事件まで引き起こし、社会問題に発展した。
本作は、傑作ノンフィクション『ブラック・メタルの血塗られた歴史』を原作に、世界をリードした 音楽と、いまだ解明されていない事件に触れたメイヘムの邪悪ながらも切なく尊く痛々しい青春を鮮やかに描く音楽ド ラマである。メガホンをとるのは、ブラック・メタルの父とでも言うべきバンド「バソリー(Bathory)」の元ドラマーで あり、ローリング・ストーンズ、マドンナ、ポール・マッカートニー、メタリカなどのMVも手掛けるジョナス・アカーランド。当時のメタルシーン内部にいた監督ならではの演出と、関係者たちへの綿密な取材で“あの時代”の音楽と世界観を完璧に再現、メンバーの心情を繊細かつ大胆に活写した。音楽を担当するのはポストロックバンドのシガー・ロス。メイヘムの楽曲の狭間、心揺るがす劇伴の数々を披露している。主人公のユーロニモスを演じるのは、マコーレー・ カルキンの実弟、ロリー・カルキン。準備に一年間かけ、役になりきった。ヴォーカルのデッドを演じるのは、ヴァル・ キルマーの息子のジャック・キルマー。彼は、メタルの帝王オジー・オズボーンの「Under the Graveyard」(19)のMVで、若きオジー役を演じている。迸る音楽への情熱と歪んだ感情とが錯綜し、暴走する青春を駆け抜けた伝説のバンド 「メイヘム」。バンドの名声を夢見ていただけの若者たちによる真実と虚構の物語が開幕する―。

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それは狂乱の青春が辿り着いた絶望の果て――

1987年、ノルウェー・オスロ。19歳のギタリスト、ユーロニモスはヴォーカルのデッドたちとともに「真のブラック・ メタル」を追求する全く新しいバンド「メイヘム」の活動に熱中していた。デッドは、ライヴ中に自身の身体を切り刻み、観客にその血をかけた上、豚の頭を投げるなどの行為を繰り返し、その過激さもあってメイヘムは熱狂的にブラック・メタル・シーンに受け入れられる。しかしある日、デッドはショットガンで頭をブチ抜き、自殺を果たした...。発見者のユーロニモスは、親友の脳漿が飛び散る遺体の写真を撮り、頭蓋骨の欠片を友人らに送付し、喧伝することでカリスマ化。レコードショップ「ヘルヴェテ(地獄)」を根城に、“誰が一番邪悪か”を競うインナーサークルを作り、王として君臨するようになる。しかし、メンバーのヴァーグが起こした教会放火を契機に、主導権争いは熾烈化。歯止めが効かなくなった果て、彼らですら想像しえなかった狂乱が待ち受けていた。

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日本公開に寄せて~監督からのメッセージ

過去20年間、様々な監督が様々な形でこの作品を監督するという話が出ていた。何人かの監督が、この作品に手をつけ完成させようとしていたことも知っているよ。興味深いストーリーで、良い映画を作れるだろうと思っていたから、私も気にかけていたんだ。だけど、急いでこちらからアクションを起こすことはしなかった。そうしたら、日本人のプロデューサーがやって来てね。原作『ブラック・メタルの血塗られた歴史』の権利を持っていると。私のところに来る前に、彼は日本人の監督にこのプロジェクトをやらせようとしていたようだ。だけど、正直結局その監督がどうなったのかはわからない。彼がこの話を持ってきた時、すでに私はこの映画についてずっと考えてい た。本はインスピレーションとしてはあまり使わなかったのだけれど、色々な権利がクリアされていて助かったし、彼は私の良いパートナーでもある。そこから映画完成までの長い旅が始まったんだ。第一に、この映画が日本で公開されるというのは非常にハッピーだよ。この瞬間をずっと待ち続けてきた。日本のお客さんが楽しんでくれるといいな。日本人のプロデューサーが私のパートナーであるということもあり、日本公開が一つのゴールでもあった。 映画館で見てもらえるといいな。他の人たちと一緒に大きなスクリーンで見るべき素晴らしい映画だからね。

監督:ジョナス・アカーランド(ヨーナス・オーケルンド)
1965年11月10日生まれ。スウェーデン出身。83~84年、ブラック・メタルの父ともいえるバンド「バソリー」のドラマーとして活躍。その後、キャンドルマスの「Bewitched」(88)でMV監督デビュー。98年、マドンナの「Ray of Light」でグラミー賞最優秀短編ミュージック・ビデオ賞を初受賞。その後、マドンナの「The Confessions Tour」(07)でグラミー賞最優秀長編ミ ュージック・ビデオ賞を、ポール・マッカートニーの「Live Kisses」(13)でもグラミー賞最優秀ミュージック・ビデオ賞を受賞。本作で音楽を担当したシガー・ロスをはじめ、オジー・オズボーン、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズ、レディー・ガガなどのMV監督として活躍。また、本作の撮影中にメタリカのラーズ・ウルリッヒから仕事の依頼があり、急遽メタリカの「ManUNkind」(16)のMVが『ロード・オブ・カオス』の映像とキャストで制作された。その後『SPUN/スパン』(02)で映画監督デビュー。その後も『ホースメン』(09)、『スモール・アパートメント ワケアリ物件の隣人たち』(12)、「ポーラー狙われた暗殺者」(19)などを手掛ける。名前の正式な読みは“ヨーナス・オーケルンド”だが、日本ではジョナス・アカーランドとして知られている。

出演:ロリー・カルキン、エモリー・コーエン、ジャック・キルマー、スカイ・フェレイラ、ヴォルター・スカルスガルド
監督・脚本:ジョナス・アカーランド
脚本:デニース・マグナソン
原作:『ブラック・メタルの血塗られた歴史』
(著:マイケル・モイニハン、ディードリック・ソーデリンド)
音楽:シガー・ロス
撮影:パー・M・エクバーグ 編集:リカード・クランツ
原題:LORDS OF CHAOS字幕監修:川嶋未来(SIGH) アドバイザー:増田勇一
【2018年|イギリス・スウェーデン・ノルウェー合作|アメリカンビスタ|117分|R18+】
©2018 Fox Vice Films Holdings, LLC and VICE Media LLC

2021年3月26日(金)より
シネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにてロードショー!以降順次公開