河瀨直美監督を審査員長に迎え、2017年に発表された第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中から栄えあるグランプリに選ばれた作品『AWAKE』が、12月25日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開となります。

本作は、2015年に実際に行われ、当時、ネットユーザーや将棋ファンの間でかなりの物議を醸した棋士VSコンピュータの対局に着想を得て、山田篤宏監督が書き下ろした完全オリジナルストーリー。天才に敗れ棋士になる夢をあきらめた主人公が冴えない大学生活を送っていたある日、ふとしたことで出会ったAI将棋のプログラミングに新たな夢を見出し、かつてのライバルと再戦を果たす青春物語。

©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ

©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ

主演に、2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」主演が決定し、飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優・吉沢亮。共演に、31歳にして芸歴30年を誇る若手実力派・若葉竜也、映画・ドラマ・舞台と幅広いジャンルで活躍する落合モトキ、昨年第92回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞し注目が集まる寛 一 郎。更に、馬場ふみか、川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まことら、確かな実力を持つ面々が顔を揃えた。脚本・監督は、山田篤宏
ニューヨーク大学で映画を学び、これまで乃木坂46のミュージックビデオや短編映画で実績を積んできた40歳の俊英が満を持して商業映画デビューを果たす。

©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ

このたび解禁になるのは、脳科学者の茂木健一郎と山田篤宏監督の対談映像。
本作を見た茂木はFacebookの創成期を描き、3部門でオスカーを受賞した『ソーシャル・ネットワーク』(2010)と感触が似ていたと語る。Facebook創設者マーク・ザッカーバーグの半生を、鬼才デヴィッド・フィンチャーが描いた作品だ。一見接点のなさそうなこの作品と本作が重なったという理由は、「人工知能に取り組んで、スタートアップ(起業)する若者たちの熱気」と、将棋のプロを養成する機関・奨励会のそれが似ているからだという。そして「奨励会って若き天才たちが集い、切磋琢磨する場で、そこでみんなどんどん新手を開発する。イノベーションの競争みたいになっている」と指摘し「そういう感触のある日本映画がなかなかなかったので、これはイイ!と思った」と絶賛。それを受けて山田監督は「実は撮影にあたって『ソーシャル・ネットワーク』を参考にした」という。理由の一つとして英一(吉沢亮)もザッカーバーグも同じプログラマーであったからと明かす。

さらに茂木は、英一役を演じた吉沢亮について「すごい美形の人で、いい演技をしていましたね」と言うと、山田監督は「撮影中の(イケてない役)のイメージが強すぎていまだにカッコイイ吉沢さんを見ると“あれ?”って思っちゃいますね」と苦笑。棋士の陸役を演じた若葉竜也についても「すごい存在感がある」と称賛する茂木。山田監督は「彼は指し手の練習のために四六時中駒を触っていましたから。最終的にはプロが見ても、完璧でまったく違和感がない(と太鼓判をもらった)」ほどに上達したことを伝えた。その後も二人の話題はAI将棋と現在の将棋界にまで話が及ぶ。
AI将棋の進歩が、棋士の思考にある変化を生じさせたことを、具体的に茂木と共著のある羽生善治九段や藤井聡太二冠の名前を挙げながら二人は語り合う。将棋を巡り人工知能と棋士の関係性について強い関心を持つ二人。さながらトップ棋士同士の対局のような興味が尽きない対談となっている。二人の対談の模様は劇場パンフレットに収録予定。

映画『AWAKE』山田篤宏監督×茂木健一郎対談映像
AI(人工知能)と人との関係性、脳に与える影響に迫る!

12/25公開!映画『AWAKE』山田篤宏監督×茂木健一郎対談映像| AI(人工知能)と人との関係性、脳に与える影響に迫る!

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<STORY>
大学生の英一(吉沢亮)は、かつて奨励会(日本将棋連盟の棋士養成機関)で棋士を目指していた。、同世代で圧倒的な強さと才能を誇る陸(若葉竜也)に敗れた英一は、プロの道を諦め、普通の学生に戻るべく大学に入学したのだった。幼少時から将棋以外何もしてこなかった英一は、急に社交的になれるはずもなくぎこちない学生生活を始めるものの、なかなか友人もできない。そんなある日、ふとしたことでコンピュータ将棋に出会う。独創的かつ強い。まさに彼が理想とする将棋を繰り出す元となるプログラミングに心を奪われた英一は、早速人工知能研究会の扉をたたき、変わり者の先輩・磯野(落合モトキ)の手ほどきを受けることになる。自分の手で生んだソフトを強くしたい―。将棋以外の新たな目標を初めて見つけ、プログラム開発にのめり込む英一。数年後、自ら生み出したプログラムを<AWAKE>と名付け、コンピュータ将棋の大会で優勝した英一は、棋士との対局である電王戦の出場を依頼される。返答に躊躇する英一だったが、相手がかつてのライバル、若手棋士として活躍する陸と知り―。

出演:吉沢亮 若葉竜也/落合モトキ 寛 一 郎/馬場ふみか 川島潤哉 永岡佑 森矢カンナ 中村まこと

監督・脚本:山田篤宏

製作総指揮:木下直哉 
エグゼクティブ・プロデューサー:武部由実子 
プロデューサー:菅野和佳奈 アソシエイトプロデューサー:新野安行 
音楽:佐藤望 撮影:今井哲郎 照明:酒井隆英 録音:渡辺丈彦 
美術:小坂健太郎 装飾:櫻井啓介 衣裳:松下麗子 
ヘアメイク:小坂美由紀 音響効果:渋谷圭介 
視覚効果:豊直康 PC画面制作:北郷宏行 演技事務:平藪明香 
助監督:五藤陵 制作担当:米田伸夫 
音楽プロデューサー:杉田寿宏 ラインプロデューサー:氏家英樹

将棋協力:日本将棋連盟 将棋電王戦協力:dwango DENSO DENSO WAVE 
プログラミング協力:コンピュータ将棋協会(CSA)

製作:木下グループ 
制作協力:ザフール 
制作・配給:キノフィルムズ

【2019年/日本/日本語/119分/カラー/シネマスコープ/5.1ch】  
©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ
公式Twitter@awake_eiga2020
公式Instagram@awake_eiga2020

12月25日、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー