松竹株式会社が本年、映画製作・配給事業を開始して100年を迎えました。1920年に松竹キネマ合名社を設立し蒲田撮影所を開所して以来、100年にわたり約5,000本の名作、話題作を製作・配給。
本年は「松竹映画100周年」の記念の年としてこれまで1年をかけて国内での特集上映、展示、海外映画祭での特集上映、TVでの特集放映など、様々な取り組みが行われてきました。

この「松竹映画100周年」を締めくくる企画として、この度、各界で活躍する100名の方々から「好きな松竹映画」を選んでいただき、その作品についての熱いコメントをいただく、「100人が選ぶ松竹映画」企画が実施されました。
「映画を愛し、映画を作り、映画に携わり世に広めていくことに関わる方々に、存分に松竹映画について語っていただきたい」という思いから、様々なジャンルや職種の方が広く参加し、ついに実現した企画となります。

本年6月からすでにご参加いただいている米アカデミー賞受賞のポン・ジュノ監督や松坂桃李さん他に加え、日本映画界を代表す る存在の山田洋次監督は小津安二郎監督の代表作「東京物語」を選出、「男はつらいよ」シリーズはじめ松竹映画にはなくてはならない名女優・倍賞千恵子さんはご自身の出演作でもある「下町の太陽」、俳優・大泉洋さんからは「蒲田行進曲」、女優・ 広瀬すずさんからは「舟を編む」など、100人のオピニオンの方々にご参加いただき「100人が選ぶ松竹映画」が完成しました!
俳優陣から竹中直人さんや毎熊克哉さん、お笑い芸人では、上島竜兵さん(ダチョウ倶楽部)や昴生さん(ミキ)、木本武宏さん(TKO)他松竹芸能所属のお笑い芸人の方々、落語家の立川志らくさん、映画監督では本広克行監督、山崎貴監督、橋口亮輔監督ほか、音楽業界からは石井竜也さん、堀込高樹さん(KIRINJI)、コトリンゴさん、フリーアナウンサーの笠井信輔さんなど、 様々な方からコメントが到着!
その他、映画業界関係者として映画プロデューサー、映画ライター、映画サイト編集長、脚本家、 映画館支配人、国内外映画祭コーディネーターなど映画に関わる様々なジャンルの方々から“わたしの好きな松竹映画”を選出し、コメントも到着いたしました。

山田洋次監督が選ぶ松竹映画
「東京物語」

「世界中の映画人が、この作品を映画史の中でのNo.1にあげることについて異論はない筈です。この作品が作られた松竹大船撮影所で修行したことを、そして小津監督の謦咳に接する機会があったことを、ぼくは心から誇りに思っています。」

女優・倍賞千恵子さんが選ぶ松竹映画
「下町の太陽」

「当時私が歌ったデビュー曲「下町の太陽」がヒットしたことがきっかけで映画化されたのがこの作品です。 私も下町育ちなので、 町工場や路地など、住んでいた町と映画に出てくる町が似ていて、まるで近所に住んでいそうな人が出てきて、撮影がとても楽しかったのを覚えています。この作品で、私は「庶民派女優」と呼ばれるようになって、そしてこれが山田洋次監督との初めての仕事で、ここから『男はつらいよ』シリー ズにつながっていったのだと思うと、自分の俳優人生を決定づけた、大切な記念すべき作品です。」(一部抜粋)

俳優・大泉洋さんが選ぶ松竹映画
「蒲田行進曲」

「私の好きな松竹映画は『蒲田行進曲』です。 初めて見たのは、10代半ばくらいだったでしょうか。 今まで見てきた映画やドラマとは役者の芝居が明らかに違う気がして、とても惹きつけられたのを覚えています。 今思えば、この映画の役者の演技は映画の演技というより、つかこうへいさんの舞台の熱気をそのまま映像で再現したような演技だったのではないでしょうか。 ヤスの階段落ちの後の平田満さんと風間杜夫さんの熱演がめちゃめちゃかっこよかった。スピーディーな物語の展開、心を鷲掴みにされる役者達の演技。今でも、こんな映画に出られたら良いなぁと憧れる作品です。」

女優・広瀬すずさんが選ぶ松竹映画
「舟を編む」

言葉集め、それは馬締さんにとっては宝探しのようで、あのキュートさがとっても魅力的でした。 言葉を落としていくような感覚で使いたくなくなる気持ちになりました。 言葉を発することで時代を感じるように、私ももう少し歳を重ねたら、この映画に新たな共感が生まれ、より楽しい世界を見られるのかなと思いました。 自分だけに送ってくれる言葉で、どれほど救われていくのか、これからの人生の楽しみが増えました。 高揚を感じながら、モノ作りするということは、深呼吸も大切ですね。とても優しい作品でした。

【100人が選ぶ松竹映画 ご参加いただいた方々】※敬称略

山田洋次(映画監督)
倍賞千恵子(俳優)

朝原雄三(映画監督)
足立紳 (脚本家)
安藤紘平(映画作家、早稲田 大学名誉教授)
石井竜也(アーティスト)
ダチョウ倶楽部・上島竜兵(芸人)
上田慎一郎(映画監督)
大泉 洋(俳優)
沖田修一(映画監督)
乙一(作家・映画監督)
笠井信輔(フリーアナウンサー)
TKO・木本武宏 (お笑い芸人)
黒沢清(映画監督)
ミキ・昴生(お笑い芸人)
コトリンゴ(音楽家)
紺野ぶるま(芸人)
近藤良平(振付家・ダンサー)
澤本嘉光(CMプランナー/クリエイティブ・ディレクター)
オジンオズボーン・ 篠宮暁(お笑い芸人)
嶋浩一郎(クリエイティブ・ディレクター、編集者)
高崎卓馬(電通 エグゼクティブ・ クリエイティブ・ディレクター)
竹中直人(俳優)
立川志らく(落語家)
塚本晋也(映画監督)
中野量太 (映画監督)
橋口亮輔(映画監督)
林家たま平(落語家)
樋口尚文(映画評論家・映画監督)
広井王子(演 出家・プロデューサー)
広瀬すず(女優)
富貴晴美(作曲家)
堀込高樹(KIRINJI・ミュージシャン)
ポン・ ジュノ(映画監督)
毎熊克哉(俳優)
松坂桃李(俳優)
松原タニシ(事故物件住みます芸人)
みなみかわ (お笑い芸人)
本木克英(映画監督)
本広克行(映画監督・演出家)
goen°・森本千絵(コミュニケーション ディレクター・アートディレクター)
安川午朗(劇伴音楽家)
山崎貴(映画監督)

飯島千鶴(川越スカラ座番組編成担当)
池ノ辺直子(映画予告篇ディレクター)
石井達也(リアルサウンド映画部編集部)
石塚慶生 (松竹プロデューサー)
石飛徳樹(朝日新聞記者)
磯谷貴彦(岐阜土地興業株式会社取締役企画本部長)
市山尚三(映画プロデュー サー)
榎本雅之(株式会社浜松市民映画館シネマイーラ館主)
大崎章(映画監督)
大高宏雄(映画ジャーナリスト、文化通信社・特別編集委員)
大塚史貴(映画.com副編集長)
岡 大(映画ナタリー編集長)
岡政人(ぴあ編集長)
奥田誠治(松竹エグゼクティブプロ デユーサー)
景山理(シネ・ヌーヴォ、シネ・ピピア代表)
木全純治(シネマスコーレ代表取締役)
酒井宏幸(テアトルサンク支配人)
柴田寿美子(萩ツインシネマ支配人)
下田桃子(MOVIE WALKER PRESS編集長)
下村麻美(シネマトゥデイ編集長)
徐昊辰(映画 ジャーナリスト)
関口裕子(映画ジャーナリスト・編集者)
髙島幹雄(フリーランス・ディレクターなど)
田上真里(長野相生座・ ロキシー取締役支配人)
竹石研二(深谷シネマ館長)
竹内守(株式会社京都映画センター代表取締役)
立田敦子(映画ジャーナリス ト)
蔡剣平(映画研究者・評論家)
椿原敦一郎(シネマシティ株式会社番組編成部部長)
ディック・ステゲウェルンス(日本近現代史家(准教授))
戸川喜史(株式会社序破急取締役銀幕部長)
ドン・ブラウン(字幕翻訳者)
内藤由美子(シネマヴェーラ渋谷支配人)
西本佳弘(宇部シネマスクエア7支配人)
野中俊雄(有楽興行株式会社専務取締役)
花俟良王(映画館「新文芸坐」勤務)
平池由 典(文化通信記者)
ファブリス・アルデュイニ(パリ日本文化会館映画担当)
フィルマークマ(国内最大級の映画レビューサイトのマスコットキャラクター)
深田誠剛(プロデューサー)
北條誠人(ユーロスペース支配人)
細谷美香(映画ライター)
洪相鉉(全州国 際映画祭プログラミングアドバイザー)
マーク・シリング(映画評論家)
前野裕一(キネマ旬報副編集長)
増當竜也(映画文筆)
増谷文良(川喜多記念映画文化財団鎌倉市川喜多映画記念館専任担当)
水川満(福武観光株式会社本部長)
溝口秀治(TOHOシネマズ番組編成)
宮久保伸夫(大蔵映画株式会社目黒シネマ劇場支配人)
村岡実(佐世保シネマボックス太陽支配人)
森裕介(ミッドランド シネマ名古屋空港支配人)
森健太郎(株式会社コロナワールドシネマ事業部次長)
矢島孝(松竹プロデューサー)
矢田部吉彦(東京 国際映画祭作品選定ディレクター)
山崎紀子(シネ・ヌーヴォ支配人)

松竹映画100周年記念特集上映

松竹映画100周年
“監督至上主義”の映画史

2020年11月21日(土)~12月25日(金)神保町シアター
https://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/shochiku100.html

松竹映画100周年記念作品
キネマの神様

出演:沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎
/北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)

2021年4月16日(金)公開